スウェーデンのエリクソンは、テキサス州ルイスビルにある同社の「USA 5Gスマートファクトリー」で開催されたイベントの中で、同工場に新たに5,000万ドル(約78億円)を追加投資する計画を発表した。米国での通信機器生産をさらに拡大し、現地の5G製品への需要増に対応する。

このスマートファクトリーは、エリクソンが2020年に1億ドル(約156億円)を投資して開設したもの。CBRS周波数帯とミリ波を活用した2種類のローカル5G網が導入されており、定置型ロボットやAGV(無人搬送車)、AMR(自律走行搬送ロボット)などが配備されている。

新たな拡張により、米国の主要顧客向けにOpen RAN対応製品を含む新規および既存の無線機とベースバンド(RAN Compute)を現地から納入可能になるという。

エリクソン北米支社のYossi Cohen CEOは「この拡張により、エリクソンの先進的なMassive MIMO無線機と最新のRAN Computeプラットフォームの生産を加速できる」とし、「米国の顧客の変化する需要に対応し、当社の技術的リーダーシップへのコミットメントを強化できる」とコメントした。

なお、エリクソンは2023年12月、米通信大手のAT&TとOpen RAN展開に関する140億ドル(約2兆2,300億円)規模の契約を締結している。

[関連情報]
・Ericsson propels 5G Made in the USA at expanded smart factory in Texas(https://www.ericsson.com/en/press-releases/6/2024/ericsson-propels-5g-made-in-the-usa-at-expanded-smart-factory-in-texas)
・Ericsson invests $50M in 'open RAN ready' 5G factory(https://www.fierce-network.com/broadband/ericsson-invests-50m-open-ran-ready-5g-factory)
・Ericsson puts $50M more into US 5G smart factory(https://www.mobileworldlive.com/ericsson/ericsson-puts-50m-more-into-us-5g-smart-factory/)
・Ericsson to Invest $50M More in Texas-Based 5G Smart Factory; Yossi Cohen Quoted(https://executivebiz.com/2024/05/ericsson-to-invest-50m-more-in-texas-based-5g-smart-factory-yossi-cohen-quoted/)

(https://www.telegraphic.jp/weekly/)