夜中と朝の、まんなかあたり。妙に早く目が覚めてしまった時は、日常と少しずれた景色に出会えるかもしれません。眠れない夜の不安を、少しでもあたたかい気持ちで過ごせるように。あなたに贈る、真夜中のレシピです。手紙を添えて、お届けします。(漫画・コラム、午後)

明け方にコンビニに行く話

妙に早起きしてしまった朝。

顔を洗い、軽い上着を羽織って、必要最低限の物だけポケットに入れたら、散歩に出かけます。

途中で寄るコンビニはセーブポイントのような安心感があります。

犬の散歩中の人、サラリーマン風の人、コンビニの店員さん。

いつもなら、私が苦しくて、布団に潜っている時間帯。

私がいなくても当たり前みたいに世界は動いている。
きっと私が大きな失敗をしても世界は平気で回り続けてくれる。

(午後さんのマンガ「明け方にコンビニに行く話」より)

いつもの景色から視界をずらしてみると

こんばんは、午後です。

最近は、すっかり温かくなりましたね。気温差の激しい時期がようやく過ぎて、ほっとしている今日この頃です。少々薄着になっても平気な季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。

私はこの時期、1年のうちで1番元気になります。春ってそわそわしてワクワクして、胸の奥がくすぐったいような感じがして、不思議な季節です。冬眠から目覚めた動物や、虫や植物たちの夏への期待感と共鳴しているのでしょうか。なんとも不思議な時期です。

そんな訳で、湧き上がるエネルギーを持て余した私は、この時期よく散歩に出かけています。散歩って苦しくないのに運動になる上に、季節や時間帯で全然違う楽しみ方ができて一石二鳥です。特に早朝の散歩は、朝に弱く滅多に早起きができない私には特別感があります。


誰もいない道路、少しひやりとした空気、静まり返ったスーパーマーケット。

世界からたったひとり取り残されたような感覚。

たまに通る人や車を見かけると勝手に少し安心したり。


異星、または人類滅亡後の地球に来てしまったような錯覚を覚えます。

ひょっとしてそこの角を曲がったら、異世界に繋がっているのかもしれない…だなんて、少し思ってしまいます。

いつもの景色からほんの少し視界をずらしてみたら、とても面白い景色が見られるのかもしれない。


皆さまにも、そんな感覚を覚える瞬間がありますでしょうか。

それでは、今夜も素敵な夢を見られますように。おやすみなさい。



〈午後〉
SNS作家。2020年5月からTwitterに漫画を投稿をしている。今年1月に初の書籍「眠れぬ夜はケーキを焼いて」(KADOKAWA)を出版。Twitterアカウントは@_zengo。

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withnewsでは、午後さんがTwitterで発信している漫画とコラムを原則隔週金曜日の夜に配信していきます。