■前回のあらすじ
耀太の言葉を好意と受け取り、ひとりで舞い上がっていた亜美。しかし、耀太は既婚者だという衝撃の事実が突きつけられる。「彼を苦しませなければ気が済まない」と思う亜美は、耀太の家に向かったが…。
【佳奈子 side story】





子どもたちと公園に行こうと支度をしていたとき、「縄跳びがしたい!」という娘のために、私はほんの少しだけ子どもたちから離れました。息子は玄関のすぐ前で遊んでいたのですが、私が出たときには、息子のすぐそばにその女性は立っていました。

女性は執拗に家や私の家族を褒め称え、去っていきました。いったい、あれはなんだったのか…。その異様な様子がとても怖かったです。

自分が一瞬でも子どもたちから離れたことを反省しつつ、「耀太さんによろしく」という一言にとても嫌な予感がしました。もしかして…。



※この作品はフィクションです

(アトリエPP合同会社 エッセイ編集部)