■前回のあらすじ
通報しようと提案する佳奈子に対し、穏便に済ませたいと懇願する耀太。佳奈子は自分勝手な耀太の主張に呆れ果て、ついに子どもを連れて家を出ていってしまう…。
【夫SideSTORY】






佳奈子からは一切返信がありませんでした。
電話しても、メッセージも返事はなく、実家に連絡しても取り合ってくれず怒鳴られました。
会いに行っても門前払いで…俺はどうしていいかわからなくなっていました。

その間も、家には謎の荷物が届いたり、車に傷がつけられたり…。一瞬インターフォンに映ったのはたしかに亜美さんでした。俺は、ここまで大ごとになるようなことをしていたのだと、やっと気付いたのです。

そして、こんな怖い思いを家族にさせるところだったのかと思うと…。

俺は、覚悟を決めました。



※この作品はフィクションです

(アトリエPP合同会社 エッセイ編集部)