男性グループ「EXO」のCHEN、BAEK HYUN、XIUMIN(以下、チェンベクシ)がSMエンタテインメント(以下、SM)を「優越的地位濫用行為」として公正取引委員会に提訴した中、SMが追加の立場を出して彼らの主張に事細かく反論した。

まずSMは、チェンベクシ側が主張する「奴隷契約」について、「当社が2018年に最高裁判所から”正当である”と認められた契約条件」と明らかにした。先だってチェンベクシ側は「専属契約の契約起算点をデビュー日としている」「同種業界の他の企画会社と比べて契約期間が長い」「海外進出などの事由で契約期間が延長された」などを理由に“奴隷契約”だと主張していた。

SMは、「最高裁は、新人アーティストのキャスティングおよびトレーニング、プロデュースの過程で、企画会社の全面的な支援と努力が必要であり、実際、多くの投資費用が支出される特殊性があるため、当社の専属契約期間を過度に長期間とみなすことはできないと判断した」とし、「実際、アーティストの練習生期間中にはいかなる収益も発生しないが、当社はその期間にかかった多くの投資費用を全額負担しており、アーティストのデビューと同時に費用の回収をすることなく、直に収益を精算してあげている。アーティスト側は上記の最高裁判決を無視したまま、専属契約期間を問題視したり、“奴隷契約”というような、事実とは異なる主張をしている」と指摘した。

SMはまた、新規専属契約は「チェンベクシ」メンバーが「自発的に締結した契約」だと明らかにした。

SMは「チェンベクシを含む『EXO』メンバーは、専属契約の終了を控えて、再契約を全く強制されない状況で、大手法律事務所の弁護士立会いの下で、当社と十分な協議を経た後に、新規専属契約を締結した。『EXO』メンバーらが提示したさまざまな条件に対する当社の検討および逆提案が行われ、交渉の最後の1か月間は互いに修正案をやり取りしながら細かい単語まで全て協議した」とした。

続いて「アルバム発売量による契約期間の自動延長条件も、お互い十分に協議して反映した事項であり、アーティストの立場では会社が決められた数だけアルバムをリリースしてくれると期待でき、会社の立場ではそれに伴うアルバム活動を期待でき、相互信頼を基に積極的な芸能活動を続けていくために定めた条項」とし「当然、該当アルバムの数も合理的な水準で定めた」と強調した。

SMは「『EXO』メンバーの要請で契約金額が調整され、これを新規専属契約の開始時に支給することで合意した。メンバーの一部はこれまでの専属契約が終了し、新規専属契約による契約金を支給され、芸能活動を開始した状況」とし、「現在、『EXO』メンバーの1人はまだ再契約しておらず、依然として当社と引き続き議論しているという点が、自発的な契約締結であることを傍証している」と付け加えた。

最後にSMは「第3勢力の介入に対する疑惑が全く解消されていない」としながら、「チェンベクシに対して精算資料のコピーを提供することを決めるなど、『EXO』の活動を維持するための努力をする」と明らかにした。

ただし、「虚偽または歪曲(わいきょく)された事実に基づき、最近最高裁判所の判決を検討せずに公正取引委員会に申告したチェンベクシ側の行動は非常に残念だ。公正取引委員会への申告についても、客観的な事実関係および当社の明確な立場を毅然(きぜん)として丁寧に疎明したい。だが当社は、当社に所属する堅実なアーティストおよび当社を変わらず応援してくださる大切なファンのためにも、適法に締結された契約を揺るがす不当な試みや、客観的事実を歪曲する行為に対しては積極的に対応する」と強調した。