SLやまぐち号復活にあわせて、新たに誕生したお菓子があります。

買えるのは客車内にある売店のみ!沿線のご当地食材を使ったそのお菓子について取材してきました。

SLやまぐち号の運転再開を記念して中の売店でのみ販売されるお菓子。

ご当地食材を使った3種類のラスクです。

SLに欠かせない石炭をイメージした物をはじめ、新山口駅に近い秋穂の特産・クルマエビのみそ漬け味、さらに津和野で人気のにんにく醤油味があります。

作ったのは、アルク小郡店内に店を構える特産カフェ・やまのわです。

やまのわ山田豊佳社長

「JRから依頼をもらって、SLの車内販売用にSLを表すようなラスクを作ってほしいと」

SL復活を間近に控えたこの日、店ではラスク作りが続いていました。

ラスクに塗る調味液も素材の味がしっかり伝わるよう配合などを工夫しました。

中でも「石炭風ラスク」は宇部高校の生徒が考案した「宇部海苔ラスク」に地元産の竹炭を混ぜたもの。

さらに隠し味が「マシュマロ」でほのかな甘みが海苔の風味を引き立て石炭らしい光沢も生まれるそうです。

やまのわ山田豊佳社長「甘いラスクではないちょっと変わったラスクを狙った商品にした」

パッケージのデザインは県立大学の学生たちが協力して作り上げました。

県立大文化創造学科4年・菅野瑞月さん

「ロマンを感じさせるようなちょっとレトロっぽいデザインと正面ののしのようなデザインは贈り物という意味合いを強めるために制作したのでそこを見てほしい」

ラスクを作り始めてからおよそ2時間、第一陣の車エビのみそ漬け味が焼きあがりました。

沖田総平レポート

「特別に焼きたてをいただきます。まず口の中にクルマエビの香りが広がります。

そのあと味噌と七味唐辛子のピリピリが追いかけてきて大人の味わいです」

世界の注目を集める山口市を2年ぶりに走るSLでの限定販売とあって山田さんにも力が入ります。

やまのわ山田豊佳社長

「例えば徳佐であれば、山口が誇るリンゴのまちなのでリンゴのジャムを使ったラスクなど停車駅ごとの特産品を使ったラスクも開発していって、バリエーションを増やしていきたい」

このご当地ラスクはSLやまぐち号内の売店で1袋180円で販売。

商品の裏側にはQRコードもついていて沿線の観光情報なども見ることができます。

SLに乗って見かけたらぜひ手に取ってみてください。