FA市場停滞でメジャーリーガーが来日!? 赤鬼・ホーナーらMLB騒動で日本にやってきた超大物たち

FA市場停滞でメジャーリーガーが来日!? 赤鬼・ホーナーらMLB騒動で日本にやってきた超大物たち
 今オフのメジャーリーグは厳冬のようだ。

 ダルビッシュ有、上原浩治、イチローをはじめ、2015年のサイ・ヤング賞投手であるジェイク・アリエッタ、昨季45本塁打を放ったJ・D・マルティネスなど、100名以上のFA選手が宙ぶらりんになっている。

 年俸の高騰、ぜいたく税など、さまざまな要因が絡み合い、経営者サイドが食指を動かなくなってしまったのだ。代理人、選手会側は痺れを切らせており、ストライキが議題に挙がるほど状況は緊迫してきている。

 ただ、日本球界にとっては悪いことばかりではない。過去にはメジャーの選手会とオーナー側の対立によって、超大物メジャーリーガーが日本に一時避難してくることもある。

 騒動が終結へ向かっても、開幕までに全員の行き先が決まるとは思えない。移籍先が決まらず、日本国内の球団にアプローチをかける選手も出てくるはずだ。

 これまでに騒動の煽りを受けて来日した大物メジャーリーガーを振り返ってみたい。

◎ボブ・ホーナー(ヤクルト、来日当時29歳)

■1986年(ブレーブス)
141試合:打率.273(517打数141安打)/27本塁打/87打点
■1987年の成績(ヤクルト)
93試合:打率.327(303打数99安打)/31本塁打/73打点

 今と同じような状況で来日したのは赤鬼・ホーナー。当時、メジャーのオーナー会は年俸の高騰を理由にFA選手の締め出しを決行しており、所属球団が決まらないまま春を迎え、ついに4月13日に来日が決定。ヤクルトに入団した。

 前年にはブレーブスで4番を張り、1試合4本塁打もマークしたバリバリのメジャーリーガー。5月5日の阪神戦でデビューを果たすと、いきなり2試合で4本塁打をかっ飛ばし、メジャーの貫禄を見せつけると本塁打を量産。腰の故障はあったが、「ホーナー旋風」を巻き起こした。

 翌年の契約も決まりかけていたが、メジャーからのオファーがあり、1年限りの在籍に終わった。それでも今もなお、「赤鬼・ホーマー」は日本球界に語り継がれる伝説である。

 続いて年俸高騰を背景にした1994年から1995年のメジャーストライキの煽りを受けて来日した選手たちを紹介したい。

◎シェーン・マック(巨人、来日当時31歳)

■1994年の成績(ツインズ)
81試合:打率.333(303打数101安打)/15本塁打/61打点/OPS.957

■1995年の成績(巨人)
120試合:打率.275(477打数131安打)/20本塁打/52打点/OPS.796

■1996年の成績(巨人)
127試合:打率.293(484打数142安打)/22本塁打/75打点/OPS.842


◎フリオ・フランコ(ロッテ、来日当時36歳※)

■1994年の成績(ホワイトソックス)
112試合:打率.319(433打数138安打)/20本塁打/98打点/OPS.916

■1995年の成績(ロッテ)
127試合:打率.306(474打数145安打)/10本塁打/58打点/OPS.820


◎ケビン・ミッチェル(ダイエー、来日当時33歳)

■1994年の成績(レッズ)
95試合:打率.326(310打数101安打)/30本塁打/77打点/OPS1.110

■1995年の成績(ダイエー)
37試合:打率.300(130打数39安打)/8本塁打/28打点/OPS.920


◎ダリン・ジャクソン(西武、来日当時31歳)

■1994年の成績(ホワイトソックス)
104試合:打率.312(369打数115安打)/10本塁打/51打点/OPS.817

■1995年の成績(西武)
128試合:打率.289(506打数146安打)/20本塁打/68打点/OPS.812

■1996年の成績(西武)
126試合:打率.266(489打数130安打)/19本塁打/64打点/OPS.748

 成績を紹介した4人のほかにもグレン・デービス(阪神)やピート・インカリビア(ロッテ)も来日しているが、前年の実績ではこの4人が抜きん出ている。来日時は1961年生まれと詐称していたフランコを除けば、年齢的にも脂が乗った時期で、日本でも噂に違わぬ活躍を見せた。

 ミッチェル(ダイエー)は仮病で逃げ帰ったこともあり悪名高いが、成績だけで見るとやはりメジャーリーガーの地力を見せている。

 マック(巨人)やジャクソン(西武)は走攻守に優れたタイプで2年契約を結んだことも生きた。もし今春、大物メジャーリーガーが日本に来るならば、2年目のオプションも大いに考えられる手だ。

 日本人選手の契約を望む一方で、密かに大物の来日を心待ちにしているファンも多いはず。今後のメジャーの動きに注目したい。

(※文中にある通り、フランコの来日時の年齢は公称)


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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