【外国人選手の運用方針を探る! ロッテ&楽天編】ロッテは野手が機能せず。楽天は3大砲があと一歩

【外国人選手の運用方針を探る! ロッテ&楽天編】ロッテは野手が機能せず。楽天は3大砲があと一歩
 各球団の外国人選手の起用法を探ってきた連載企画「育成? 大物狙い? 12球団別外国人選手の運用方針を探る!」。最終回となる今回はロッテ楽天の運用方針とその成果をチェックしたい。

(成績は10月3日現在)

◎ロッテの外国人選手運用方針

■ロッテの外国人投手
ボルシンガー/シェッパーズ/チェン・グァンユウ/オルモス

■ロッテの外国人野手
ドミンゲス/ペゲーロ

 大当たりはボルシンガー。技巧派の味のある投球でチームトップの13勝をマーク。前半戦はチームもなかなかに健闘していたが、ボルシンガーの功績は大きかった。右手の不調で秋からは2軍で調整中だが、来季もロッテでプレーしたいと話しており、新たな先発陣の軸になってほしい。

 同じく新助っ人のシェッパーズは振るわなかった。メジャー実績も豊富で2013年には76試合で防御率1.88を記録したこともあったが、近年は故障に苦しみ、さらに自慢のツーシーム系の持ち球が日本のボールにフィットしなかった。8月からは先発に転向したが、9月5日に初勝利を挙げてからは登板なし。来季は構想外となる可能性が高い。

 チェン・グァンユウは23試合に登板も突出した成績は収められず。オルモスは1軍で2登板、2軍で5登板に留まり、不本意な成績に終わった。

 もっと厳しい事態になったのは野手陣。ドミンゲスは春先から状態が上がらず、開幕を逃すとズルズルと停滞。結局、37試合で打率.190、7本塁打で帰国した。ただし長打力は見せていたので、開幕からスタメンに固定して使っていれば、実力を発揮した可能性も否めない。

 さらにペゲーロは6月末にモチベーション低下を理由に退団。イースタン・リーグでは50試合に出場し、打率.277、9本塁打、36打点をマークしており、2軍首脳陣の評価は高かったのだが……。

 ロッテは外国人枠が混み合っていたわけでもなく、1軍のスタメンが固まっていたわけでもない。若手の育成に大きな力を注いでいたようにも見えなかった。正直、ドミンゲスとペゲーロは不遇だった。

 井上晴哉が成長し、一塁のポジションは埋まったように見える。しかし、三塁、外野、指名打者も含め、まだまだ外国人選手を含めた競争の余地は残っている。

◎楽天の外国人選手運用方針

■楽天の投手
ハーマン/宋家豪/コラレス

■楽天の野手
ウィーラー/アマダー/ペゲーロ/ディクソン

 楽天の外国人選手は投手1人、野手3人を基本に構成。開幕の時点では投手はハーマンにすべてを託し、8月末まで47登板のフル回転で防御率1.99。松井裕樹の不調で守護神も任された。9月からは左足の不調で出場登録を外れたが、安定感は抜けていた。

 今年はウィーラー、アマダー、ペゲーロの3枚を打線の軸にしたかったが、大砲ならではのムラやケガが出てしまい、完全には機能せず。さらにチームトップの20本塁打を放ったアマダーはドーピング違反で8月に出場停止の処分を受け、不在となった。

 ウィーラーは103試合で打率.264、13本塁打。夏場には骨折を押して復帰を早めるなど男気を見せた。ファンの評価も及第点だろう。ペゲーロは88試合で打率.233、17本塁打。安定感に課題を残し、こちらは崖っぷちだ。

 4人目の野手であるディクソンは2軍ではそこそこ打ったが、1軍では不発だった。

 ただし、ケガの功名もあった。26歳の台湾人右腕・宋家豪が結果を残しており、チームの唯一の希望といっていいリリーフ陣を支えている。来季の構想は宋家豪も軸に考えていいだろう。

文=落合初春(おちあい・もとはる)


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