【CS展望】セ・リーグは菅野智之(巨人)がカギを握るも広島優位は動かず。パ・リーグは西武が圧倒?

【CS展望】セ・リーグは菅野智之(巨人)がカギを握るも広島優位は動かず。パ・リーグは西武が圧倒?
 両リーグのレギュラーシーズンはほぼゴールを迎え、CS(クライマックスシリーズ)のスケジュールと対戦カードが出揃ってきた。ここでは、両リーグとも激戦が期待されるCSの展望を行っていきたい。

(※成績は10月8日現在)

◎セ・リーグ/ファーストステージ

 本稿執筆時点では残り1戦の巨人が3位確保に王手。巨人がCS進出と想定して、セ・リーグのファーストステージの行方を予想したい。迎え撃つのは交流戦首位、シーズン終盤の粘りの戦いで2位をキープしたヤクルトだ。

 両チームの今年の対戦成績は、ヤクルトの13勝11敗1分けと大差はないが、神宮に限れば6勝3敗とヤクルトが一歩リードしている。

 最大のポイントは、巨人のエース・菅野智之のデキだろう。今季、菅野は、ヤクルト戦に4度先発し、3勝1敗で防御率1.80。好成績を収めてはいるものの、3勝(2完封)は東京ドーム、1敗(6回5失点)は神宮でのものだ。

 かつての菅野は、神宮が鬼門とまで言われたほど相性がよくなかった。おそらく初戦に先発する菅野をヤクルト打線が攻略するようなら、ファイナルステージ進出をグッと引き寄せることとなる。逆に巨人は、菅野で初戦をしっかり取って、勢いに乗りたい。

◎セ・リーグ/ファイナルステージ

 1位の広島はチーム打率が抜きん出ているわけではないが、それでも総得点は2位のヤクルトに64点差。走者を進める打撃、次の塁を狙う意識といった、数字に表れないソツのない攻撃が徹底されているのが広島野球だ。

 しかも、今年のポストシーズンには「新井貴浩の引退」というキーワードが加わった。選手のメンタルが最高潮に高まっていることは想像に難くない。

 ファーストステージ進出の2チームとの対戦成績も圧倒している。対ヤクルトでは19勝6敗(9月以降は5勝1敗)で、本拠地マツダスタジアムでは9勝2敗。対巨人では17勝7敗1分け(9月以降は1勝2敗)で、マツダスタジアムでは9勝2敗1分け。

 ヤクルト、巨人のどちらが相手でも、3年連続リーグ優勝を独走で決めた広島がファイナルステージに駒を進める可能性が高そうだ。

 懸念を挙げるとすれば、9月30日に守護神・中﨑翔太が打たれてサヨナラ負け。10月4日は菅野にシャットアウトで敗戦と、シーズンラスト2戦で巨人に連敗したこと。対戦相手が巨人となった場合、その2連敗の残像がフラッシュバックするようだと、思わぬ展開があるかもしれない。

 高橋由伸監督の電撃退任で巨人ナインも心中期するものがあるはずだ。

◎パ・リーグ/ファーストステージ

 ファーストステージは、2位のソフトバンクと3位の日本ハムの対戦。レギュラーシーズンでの対戦成績は、ソフトバンク12勝、日本ハム13勝とほぼ互角だが、その中身は、3月から7月にかけてはソフトバンクの4勝12敗、8月以降は同8勝1敗。シーズン後半から調子を上げてきたソフトバンクと失速した日本ハムの勢いの差が対戦成績に表れている。

 ヤフオクドームに限れば、ソフトバンクの7勝4敗。ペナントレースでも、8月8日の時点で8ゲーム差をつけたように、ソフトバンクの優位は動かせない。

 日本ハムは、おそらく初戦に先発するであろう千賀滉大(今季の対日本ハムは1勝1敗)を攻略できるかどうかが最大のポイントとなりそうだ。

◎パ・リーグ/ファイナルステージ

 どちらが勝ち上がったとしても、待ち構えるのは圧倒的な強力打線でリーグ優勝を飾った西武。

 対ソフトバンクとは13勝12敗(9月以降は5勝2敗)で、本拠地のメットライフでは9勝3敗。対日本ハムとは15勝10敗(9月以降は6勝2敗)でメットライフでは7勝5敗。どちらが相手でも西武が勝ち越しており、とくにシーズン終盤は、秋山翔吾、山川穂高、浅村栄斗らを中心に打力で両チームを圧倒した試合が目立った。

 さらに西武は、左腹斜筋の故障で9月の頭から約1カ月間、戦列を離れていた外崎修汰が戻ってきたのが大きい。内外野を守れる外崎がいれば、先発オーダーのバリエーションが一気に広がる。

 ソフトバンク、日本ハムとも投手陣が踏ん張れないと西武がワンサイドゲームで勝ちを収めるファイナルステージになっても驚きはない。

◎日程、試合開始時刻

 CSの各試合の日程は以下の通り。両リーグで試合開始時刻が微妙に異なるので、リアルタイム観戦の際はご注意を。

■セ・リーグ
ファーストステージ
神宮球場
ヤクルト 対 巨人

第1戦:10月13日(土)18時〜
第2戦:10月14日(日)18時〜
第3戦:10月15日(月)18時〜

ファイナルステージ
マツダスタジアム
広島 対 ファーストステージの勝者
(広島に1勝のアドバンテージあり)

第1戦:10月17日(水)18時〜
第2戦:10月18日(木)18時〜
第3戦:10月19日(金)18時〜
第4戦:10月20日(土)13時30分〜
第5戦:10月21日(日)13時30分〜
第6戦:10月22日(月)18時〜

■パ・リーグ
ファーストステージ
ヤフオクドーム
ソフトバンク 対 日本ハム

第1戦:10月13日(土)13時〜
第2戦:10月14日(日)13時〜
第3戦:10月15日(月)18時〜

ファイナルステージ
メットライフドーム
西武 対 ファーストステージの勝者
(西武に1勝のアドバンテージあり)

第1戦:10月17日(水)18時〜
第2戦:10月18日(木)18時〜
第3戦:10月19日(金)18時〜
第4戦:10月20日(土)14時〜
第5戦:10月21日(日)13時〜
第6戦:10月22日(月)18時〜

文=藤山剣(ふじやま・けん)


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