バレンティンは…DHがあるパ・リーグへ? 秋山翔吾にアタックしそうな球団は…。どうなるFA

バレンティンは…DHがあるパ・リーグへ? 秋山翔吾にアタックしそうな球団は…。どうなるFA
 オフの風物詩でもあるFA移籍。今年も、40人程度が新たに権利を獲得する見通しで、有力選手に関しては、シーズン終了を待たずに様々な情報が飛び交うことも恒例となっている。

 今回は打撃の日本記録を持つ2選手をピックアップし、その動向と可能性を「勝手に」探ってみる。

◎稀代のヒットメーカーの心中やいかに!?

 2015年に、それまでマートン(元阪神)が保持していた年間安打数記録を2本更新する216安打をマークした西武の秋山翔吾。

 その後も、2017年に最多安打と首位打者、2018年にも最多安打のタイトルを獲得するなど、球界を代表するヒットメーカーとして君臨している。加えて、ゴールデン・グラブ賞も昨季までに5回受賞、盗塁も15個前後はコンスタントに記録。まさに走攻守揃った選手の代表格とも言える存在だ。

 そんな秋山も今季が9年目。昨季、すでに国内FA権を獲得しており、今季中に海外FAの資格も満たしている。

 その動向は気になるところだが、9月中旬に刊行された最新の自著『技術と心』(廣済堂出版)によると、メジャーへの移籍は「可能性はゼロではない」とのこと。また、昨年オフの契約更改時に、球団が提示した複数年契約を拒否したことが、2019年オフへのメジャー行きへの布石となっているとの一部報道については同書内で否定。要約すれば、契約への下交渉は2度行われ、1度目でおおむね話がついたあと、秋山は日米野球に参加。そこで好成績(打率.350、7打点、1本塁打)を残したため、後日、組まれた2度目の下交渉で球団側が急に複数年の話を持ち出してきたので断った、というのが真相のようだ。

 いずれにしても、優勝争い中のチームのキャプテンでもあり、シーズン中は目の前の試合に集中するだろう。状況が明らかになってくるのは全日程を終えてからとなる。

 選択肢としては、メジャー移籍か、それが叶わないようなら西武残留が本線となるだろうが、状況次第では国内他球団へ、というケースも否定できない。もし国内球団へのFA移籍ということになれば、打率3割と堅実な守備が計算できる秋山なら、ほしい球団は多いはず。熾烈な争奪戦に突入することは間違いない。

 なかでも、福留孝介は42歳、糸井嘉男も38歳と外野手の高齢化が進んでいる阪神は動いてもおかしくない。糸井は左足首を痛め登録抹消された8月10日以降、1カ月以上が経過しても昇格なし。故障も多いだけに、後継者探しは急務だ。ただ、近本光司がセンターに定着しているだけに、両ベテランも交えると起用法は難しくなる。

 また、秋山は神奈川県横須賀市出身で、横須賀には2軍の本拠地があり縁も深いDeNAも興味を示しそう。筒香嘉智がこのオフにもポスティングでのメジャー挑戦を敢行するようなら、打線の柱が抜ける。筒香と秋山とではタイプは違うものの、外野の守備力強化というメリットは確実にもたらされる。

 いずれにしても、今季の秋山の推定年俸は2億3490万円であることを考慮すると、国内球団なら「4億円×4年」あたりのせめぎ合いになってくるのではないか。

 西武としては、移籍となればもちろん痛いが、昨オフにも、浅村栄斗、菊池雄星、炭谷銀仁朗と主力3選手が抜けながら、チームはペナントレースの終盤まで首位争いを展開中。そのあたりの対処法はしっかりしている。

◎歴史を破った長距離砲はDHのあるパ・リーグが理想!?

 王貞治(元巨人)、ローズ(元近鉄ほか)、カブレラ(元西武ほか)が保持していた年間55本塁打という日本記録を、一気に5本も更新し60本塁打をマークしたのが2015年のバレンティン(ヤクルト)。この年ばかりがクローズアップされるが、2011年に来日して以降、今季も含めて9年のうち8年間で30本塁打以上を記録。下回ったのは左太ももの肉離れで15試合の出場に終わった2015年だけ。まともに出場すれば、30発は確実に決める強打者だ。

 ちなみに、年間30本塁打以上8回は、田淵幸一や大杉勝男と並んで歴代8位タイ。現役トップで、過去の外国人のなかでも最多記録となる。ときおり見せる緩慢な外野手守備から気まぐれな印象を持たれることも多い選手だが、ことホームラン量産という点においては、現役屈指の安定感を誇っているのだ。

 そんなバレンティンは、今季、国内FA権を取得。これは、オフに移籍の自由が認められるだけでなく、外国人枠の対象から外れるという非常に大きな意味を持つ。

 来季以降の動向について、自身はメディアの取材に対し、ヤクルトへの愛着とともに「勝てるチーム」との思いも口にしている。

 仮にFA移籍を決断すれば興味を示す球団は多そうだが、守備に心もとない面があるだけに、DH制のあるパ・リーグのほうがマッチするだろう。

 レアードの移籍もあって本塁打数が大きくダウンしている日本ハム、ロメロ以外の外国人選手の動向が流動的なオリックス、戦力強化に余念がないソフトバンクあたりは、動く可能性はありそうだ。もちろん、西武、楽天、ロッテも、外国人枠を使わなくて済む長距離砲は、いれば助かる存在であることは間違いない。

 ただ、今季の推定年俸は400万米ドル(約4億3300万円)+出来高で、FA移籍となれば、おそらく、ここからさらに上乗せ&複数年契約という交渉になるだろう。それでも臆することなく名乗りを上げる球団は限られてきそうだが……。

 ヤクルトとしては、流出となれば戦力ダウンは不可避も、バレンティンのキャラクターを理解している小川淳司監督と宮本慎也ヘッドコーチが今季限りで退団。ここが節目のタイミングと言えなくもない。

文=藤山剣(ふじやま・けん)


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