「酒田まつり」の本祭りが20日、酒田市中心部で行われた。酒田大火(1976年)の復興のシンボルとして作られた大獅子など26団体が練り歩く山車行列、時代行列、東京ディズニーリゾートスペシャルパレードが繰り広げられ、沿道は大勢の市民や観光客でにぎわった。

 山車行列は同市の東北公益文科大の学生、市内園児や児童らも参加し、それぞれが「わっしょい」などと元気な声を上げた。大獅子は、子どもが元気に成長するよう願い口に入れる「獅子パックン」も大人気。多くの親子が長蛇の列をつくり、泣いたり笑ったりする子どもの声が響いた。

 時代行列では、酒田の開祖とされる徳尼公(とくにこう)を歌手の白崎映美さん(同市出身)が演じ、沿道に設けられたステージで軽妙なトークを披露して沸かせた。きらびやかな衣装に身を包んだ花魁(おいらん)道中もあり、魅了した。

 ディズニーのパレードは8年ぶりで、ミッキーマウスなどが手を振った。子どもたちから大きな歓声が上がり、同市亀ケ崎小2年五十嵐希和さん(8)は「ミッキーにいっぱい手を振った」と満面の笑みだった。