高畠ワイナリー(高畠町、高橋和浩社長)の白ワイン「2022高畠レ・トロワ・シゾー・ド・オオウラ・エン・カミワダ シャルドネ(大浦シャルドネ)」が、二つの世界的ワインコンクールで金賞に輝いた。同コンクールでのダブル金賞は県内初の快挙とみられ、同社の醸造技術と山形ワイン、県産ブドウの品質の高さを改めて示した。

 受賞したコンクールはインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2024と、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)2024。IWCで大浦シャルドネは2年連続の金賞で、同社からは白ワイン「2022高畠ラクロチュア・エレクトリック・エン・カミワダ シャルドネ(上和田シャルドネ)」も金賞を受けた。

 大浦シャルドネは、高畠町上和田で3代にわたる農家の大浦家が作ったブドウを使った。蜂蜜のような香りに新樽(だる)熟成のトースト香が合わさり、重厚感のあるリッチな質感と味わいに仕上がった。柔らかな口当たりから、はつらつとした酸と凝縮した果実の風味も楽しめる。750ミリリットル入りで、参考価格は4842円。

 上和田シャルドネは熟度の高いブドウを選抜して丁寧に醸造した。清涼感あふれる果実の風味と新樽のトースト香が融合した芳醇な香り、リッチな甘さと爽やかな酸味があり、コクのある味わいになった。750ミリリットル入りが4842円。

 高橋社長は「権威あるコンペで金賞を頂き大変光栄で、契約農家やお客さまにとっても大きな喜びだ。品質と努力が国際的に認められた証しと捉え、今後も多くの人に愛されるワインを造り続けるため、研さんを重ねる」と話した。

 IWCは英国・ロンドンで開催される世界で最も厳格なワインコンクールとされ、今年も50カ国以上からエントリーがあり、国内から金賞を受賞したのは高畠ワイナリーの2銘柄を含めて計3銘柄だけだった。IWSCも英国で開催され、今年は90カ国以上からワインが出品された。