飼料用・加工用の輸入米も入札前倒し…備蓄米の在庫は96万トンから15万トンに
読売新聞6/20(金)20:21

小泉農相(5日) 【読売新聞社】
小泉農相は20日、無関税で輸入する「ミニマムアクセス(MA)米」のうち、主に飼料用や加工用に使われるコメの入札を、例年の8月から今月30日に前倒しすると発表した。国産米に近い品種の輸入量を増やす方針だ。災害時などに備える備蓄米の在庫が減っており、不測時に備える。
日本は世界貿易機関(WTO)のルールに基づき、MA米として年間約77万トンの枠を設定。約10万トンを主食用、約67万トンは加工用などとしている。
今回は約67万トンのうち、7万トンの入札を30日に行う。農林水産省は主食用の入札も、約3か月前倒しする方針を決めている。
4月施行の食料供給困難事態対策法は、コメなどの特定食料が不足した場合の対応を定めている。コメは政府備蓄米などを活用し、不足する場合にはMA米を使うことにしている。
農水省は20日、備蓄米の在庫量が3月末時点で96万トンだったと発表した。81万トンを放出する方針のため、在庫量は15万トンになるとの見通しを示した。
また、小泉氏は20日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長らと面会し、JAが農家からコメを集荷する際に代金を仮払いする「概算金」を見直し、JAが直接買い取る方式にする方向で検討することを確認した。買い取り方式にすれば、その時点で収入が確定するため、農家の所得安定につながる可能性がある。
小泉氏は会談後に取材に応じ、「今まで基本は概算金という一時払いだったが、これからの基本は買い取りということで認識が一致した」と述べた。山野氏は「農家が所得の向上に結びつく方法を最終的に判断するが、一つの選択肢だ」と語った。
農家がJAに販売を委託する場合、JAは収穫前の夏頃に農家に概算金を示す。金額は産地や銘柄で異なり、農家がJAに出荷した時点で仮払いされる。販売のメドが立った段階で、販売額が高ければ上乗せ分が支払われる場合もあるが、低ければ仮払いされた金額から差し引かれることもある。










