北海道旭川市で2021年3月、中学2年生だった広瀬爽彩さあやさん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、市の再調査委員会がいじめと自殺の因果関係を認めたことについて、盛山文部科学相は5日の閣議後記者会見で「最初の報告、調査が十分ではなかったということに尽きる」と述べた。

 この問題では、市教育委員会の第三者委員会が22年9月、広瀬さんが凍死したのは自殺だったとする一方で、いじめとの因果関係は不明だとする報告書をまとめた。だが、市の再調査委が先月30日に公表した報告では、遺族から提供を受けたSNSの投稿に関するデータを詳細に解析した上で、広瀬さんの死を「いじめ被害を主な原因とする自殺だった」と結論づけた。