天皇、皇后両陛下が原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪問…入所者らと交流「平和は大切」
読売新聞6/20(金)23:37

原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪れ、被爆者と懇談される天皇、皇后両陛下(20日午後、広島市安芸区で)=代表撮影 【読売新聞社】
戦後80年にあたり広島県を訪問した天皇、皇后両陛下は20日、原爆養護ホーム「矢野おりづる園」(広島市安芸区)を訪れ、入所する被爆者らと懇談された。
両陛下は午後3時過ぎに同園に到着し、広間で待つ80〜90歳代の男女10人のもとに向かわれた。
「二度と戦争がないように」。爆心地から約2・5キロの場所で被爆した山中千恵子さん(95)は、声を振り絞って両陛下に訴えた。母親は被爆から約1か月後に原爆症で亡くなったと伝えた。両陛下は椅子に座る山中さんの目線に合わせ、中腰で話を聞かれた。陛下は「平和は大切ですね。お母さまのこと、悲しかったですね」と声をかけられた。
瀬川孝子さん(93)は被爆で皮膚が焼け、ケロイドが今も体に残っていると説明した。皇后さまは「おつらかったでしょう」と寄り添われた。
高齢の被爆者が入居する原爆養護ホームは市内に4か所あり、天皇陛下は皇太子時代に3か所を訪れていて、今回で全てのホームを訪問されたことになる。
これに先立ち、両陛下は77人(災害関連死含む)が死亡した2014年8月の広島土砂災害で大きな被害を受けた、広島市安佐南区の八木地区を訪ねられた。
両陛下は、災害対策として整備された砂防ダムを視察し、周辺で23人が亡くなったと説明を受けた後、犠牲者が出た住宅地と川の上流に向かって黙礼された。近くの「広島市豪雨災害伝承館」も訪れ、被災者と懇談された。20日夜、空路で帰京された。












