【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は30日、青瓦台(大統領府)で開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領との週例会合で、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官と尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長の対立、尹氏の懲戒問題などについて意見を交換した。

 複数の与党側関係者によると、丁首相は会合で秋氏と尹氏の同時辞任の必要性に言及した。尹氏の懲戒問題が国政運営の大きな負担になっていると懸念を示した上で、懲戒の手続きと関係なく尹氏が職務を遂行できない状態を自ら招いただけに辞任は避けられない状況だと述べた。

 文大統領の立場は確認されていないが、秋氏と尹氏の対立が国政運営の大きな負担になるという点には共感を示したという。

 丁首相は秋氏の去就については触れていない。しかし、国政運営の負担に言及したことは、対立が深まっている現状況に終止符を打つために秋氏と尹氏の同時辞任が避けられないというメッセージではないかとの見方が出ている。

 尹氏の懲戒の是非や処分内容を決めるために12月2日に開かれる法務部の検事懲戒委員会でどのような決定が下されても、政局に大きな波紋が広がると予想され、両氏の同時辞任が難局を解消する突破口になるとみられている。

 文大統領は丁首相の意見に耳を傾けながら「私も悩みが多い」と、もどかしい心境を吐露したという。

 会合終了後に開かれた首席秘書官・補佐官会議で文大統領は公職者に対し、私事より公事を優先する姿勢で、集団の利益ではなく共同体の利益を重視し激変の時代を開拓すべきだとした上で「伝統に従い困難にぶつかっても改革と革新で古いものと果敢に決別しなければならない」と述べた。