【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関、国家情報院(国情院)は28日、国会情報委員会による国政監査で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)に影武者がいるという説を否定し、金委員長の体重が140キロから20キロほど減ったが健康上特別な問題はないと報告した。

 同委員会の幹事を務める与党「共に民主党」の金炳基(キム・ビョンギ)議員と最大野党「国民の力」の河泰慶(ハ・テギョン)議員が伝えた。

 国情院は人工知能(AI)など多様な技術を用いて金委員長の健康状態を詳細にチェックしているという。

 また国情院は今年に入って金委員長が公開活動を行ったのは70日で、昨年の同じ期間に比べて45%増加したと明らかにした。

 そのほか、金委員長が党の会議場に飾られていた故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記父子の写真を撤去し、「金正恩主義」という用語を内部で使用するなど、独自の思想体系の確立を始めたと伝えた。  

 妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が国家の重要政策を決定する国務委員会の委員に任命されたことに関しては、立場にあった地位が与えられたもので、「外交や安全保障を統括している」と説明した。

 与正氏の今年の公開活動は計34回で、昨年の17回と比べ増加しており、韓国や米国に対する活動を主管するとともに、非公開で地方を訪問し、市民生活の動向を把握し、金委員長に報告する業務も行っているという。

 国情院は北朝鮮の経済難についても詳細に報告した。 

 河氏は「今年9月までの朝中(中朝)貿易の額が約1億8500万ドル(約210億円)で、前年の同じ期間の3分の1程度に減少した」と伝えた。

 また北朝鮮の中央銀行では、紙幣用の用紙や特殊なインクの輸入が途絶えているため、通貨の発行にも支障が生じているという。