【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は27日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1万4518人増え、累計77万7497人になったと発表した。変異株「オミクロン株」の感染が急拡大し、1日当たりの新規感染者は前日（1万3010人、訂正後）より1508人多く、3日連続で過去最多を更新した。

　変異株のデルタ株より感染力が2倍以上強いオミクロン株が韓国内で主流となり、感染者数が急増している。25日に初めて8000人を上回り、26日は1万人を超えた。24日（7512人）に比べると約2倍に増えた。

　ただ、重篤・重症患者や死者の増加にまではつながっていない。重症者は350人で、前日比で35人減った。死者は34人増え、計6654人となった。

　政府はオミクロン株の大流行で感染者が急増していることを受け、新型コロナの防疫体系を26日から感染リスクが高い人に防疫・医療を集中する「オミクロン株対応段階」に転換した。光州市、全羅南道、京畿道平沢市、同道安城市の4地域では濃厚接触者と60歳以上のみがPCR検査を受けられる。それ以外の人は迅速抗原検査で陽性が判明すればPCR検査を受ける。来月3日からはこうした診断検査体系が全国に拡大される。