【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、朝鮮労働党中央委員会と内閣が10日に平壌で全国非常防疫総括会議を開催したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)は「新型コロナウイルスの防疫戦で勝利をつかんだ」とし、5月12日から取っていた「最大非常防疫体系」の緩和を宣言した。

 金正恩氏は「重要演説」を行い、「党中央委員会と共和国(北朝鮮)政府を代表して、領内に流入していた新型コロナウイルスを撲滅し人民の生命と健康を保護するための最大非常防疫戦で勝利をつかんだことを宣言する」とした。また「わが党と政府は5月12日から稼働していた最大非常防疫体系をきょうから緊張を強化した正常防疫体系へと、防疫等級を引き下げることにした」と表明した。

 新型コロナ感染者の発生を初めて認めてから約3カ月で防疫体制が緩和されることになる。一方で、世界的に新型コロナの変異株やサル痘などの感染が続いている状況を踏まえ、警戒を緩めるにはまだ早いとした。

 金正恩氏の演説に続いて金徳訓(キム・ドクフン)首相による報告があった。その後の討論では金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長も演説した。同氏が公の場で演説するのは初めて。

 金与正氏は「世界的な保健危機を機にわが国を圧殺しようとする敵」により北朝鮮で新型コロナ感染が拡大したと主張。韓国から北朝鮮に入り込んだ物がウイルスを媒介したことは明白だとした。

 北朝鮮は韓国の脱北者団体が大型風船で北朝鮮に飛ばした物にウイルスが付着していたと主張してきた。金与正氏は脱北者団体のビラ散布の背後に「かいらい保守のやから」がいると指摘し、これが続く場合には「非常に強力な報復性の対応を加えなければならない」と警告した。

 同氏は国務委員として対韓国をはじめとする対外部門を総括している。