【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の金恩慧（キム・ウンヘ）広報首席秘書官は５日の記者会見で、大統領室の報道官に李度運（イ・ドウン）前文化日報論説委員（５８）を起用したと発表した。

　韓国大統領室の報道官は昨年９月、姜仁仙（カン・インソン）氏が海外広報秘書官兼外信報道官に移動し、約５カ月間空席となっていた。

　李氏は１９９０年にソウル新聞に入社。ワシントン特派員や政治部長などを歴任した。２０１７年に潘基文（パン・ギムン）前国連事務総長が大統領選出馬を検討していた当時、同社を退社して潘氏の報道官を務めた。潘氏が不出馬を決めた後、文化日報で論説委員として活動した。先月末、辞表を提出したという。

　金氏は李氏について、「政治、外交、社会など国内外の情勢と懸案について深い分析とバランスの取れた見解を示してきた」として、「尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の考えを正確に伝え、国民と意思疎通する懸け橋の役割を果たすことを期待する」と述べた。

　李氏は「（国民との）意思疎通に関連し多くの課題があり、解決すべき問題もある」として、「メディアと意思疎通しながら解決できると思う」と意欲をみせた。また、「大統領と大統領室の考えを代弁し、メディアと国民の考えをよく聞いて大統領室に伝える役割も果たす」とし、「メディアと大統領室がしっかり意思疎通すれば地域、理念、世代、男女間の対立を解決することに少しは寄与できると思う」と述べた。