【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の任洙ソク（イム・スソク）報道官は９日の定例会見で、北朝鮮が前日に正規軍創設７５年を祝う閲兵式（軍事パレード）を開催したことについて「食糧難・経済難が日増しに悪化しているにもかかわらず、パフォーマンス的な大規模動員行事に貴重な装備を浪費していることを嘆かわしく思う」とコメントした。

　任氏は「北が違法な核・ミサイル開発と無謀な核の威嚇を直ちに中止し、速やかに非核化交渉に復帰することを促す」と述べた。そのうえで、北朝鮮が対話の場に戻らざるを得ない環境をつくるため、非核化措置に合わせて経済支援などを行う「大胆な構想」に基づいて外交など総体的な努力をさらに強化すると強調した。

　今回の閲兵式で固体燃料式の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）と推定される新兵器が公開されたことに対しては「関係当局が分析を進めていると承知している」と述べるにとどめた。

　外交部の当局者は記者団に対し、北朝鮮が新兵器の発射実験を行うかについて「事前に予断するのは適切ではない」とした上で、韓米当局間の緊密な協力の下、関連動向を注視していると述べた。