【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを行ったなか、韓国軍の西北島しょ防衛司令部は先月30日から3日間、北朝鮮に近い黄海の白ニョン島や延坪島など西北島しょ一帯で合同島しょ防衛訓練を行った。海兵隊司令部が2日、発表した。

 

 合同島しょ防衛訓練はかつて、通常年2回実施されていたが、2017年以降は開かれておらず、今回6年ぶりに実施された。

 今年は西北島しょ防衛司令部をはじめとする陸海空軍の戦力が参加し、対戦車ヘリAH1S(コブラ)や攻撃ヘリコプターAH64E(アパッチ)、海軍揚陸艦(LST)、空軍戦闘機(F15K、KF16)など多様な戦力が動員された。

 訓練は北朝鮮が無人機や火力などで挑発を行うというシナリオに基づき、実戦を想定して昼夜を問わず行われた。

 訓練に参加した第61大隊長のチェ・ウジン中領(中佐)は、「海兵隊は敵のいかなる挑発にも強力に報復する準備ができている」として「いかなる状況でも敵がわが国の領土を侵犯できないよう、西北島しょを絶対死守する」と述べた。

 韓米は訓練2日目の先月31日に北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを行ったことを受け、偵察機のRC800とRF16、U2S、RC12Xなどを用いて北朝鮮軍の動向を監視した。日本の米軍横田基地に一時展開されている無人偵察機RQ4(グローバルホーク)も監視に加わったという。