【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」は5日、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出計画に対する政府与党の対応を非難し、攻勢を強めた。

 朴洸オン(パク・グァンオン)院内代表はこの日午前に開いた最高委員会の会議で「福島汚染水に対する国民の不安が大きくなっている」とし、与党「国民の力」が依然として国民の怒りと不安に誠意ある回答をしていないと非難した。

 最高委員の高ミン廷(コ・ミンジョン)国会議員は科学的な検証を求める国民の懸念に対し、与党は非科学的な怪談のようなものとしており、次第に理性を失いつつある政府の姿を示しているなどと指摘した。

 同党は処理済み汚染水の海洋放出に対する党レベルの対応を強化するため「福島汚染水院内対策団」を発足させた。宋基憲(ソン・ギホン)院内首席副代表が団長を務め国会常任委員会の幹事団が中心となって同問題の対応策を講じる。

 朴氏は「太平洋島しょ国の政府、議会と積極的な連携策を模索し、IAEA(国際原子力機関)と日本の立憲民主党の議員らともこの問題を深く議論し、共同対処策を用意するため最善を尽くす」と明らかにした。

 共に民主党は来週12〜14日に予定された対政府質疑でも処理済み汚染水に関する問題で攻勢を強める方針だ。