【ソウル聯合ニュース】韓国国防部のチョン・ハギュ報道官は8日の定例会見で、軍が朝鮮半島西側の黄海で9日にわたり行っている北朝鮮の「宇宙発射体」の残骸引き揚げ作業に関し、ここ3〜4日は潮の干満の差が最も大きく潮流が速かったが、8日からは水中での作業環境が良くなる見通しだとし、作業の進展に期待を示した。

 北朝鮮は5月31日、北西部の東倉里付近から「軍事偵察衛星」を搭載した発射体を南方向に打ち上げたが、2段目のエンジン点火に失敗し、発射体の一部が韓国西部の全羅北道・於青島の西約200キロの海上に落下した。

 韓国軍は打ち上げから約1時間半後に発射体の残骸とみられる円筒形の物体を見つけ、引き揚げようとしたが、非常に重かったため水深75メートルの海底に沈んだ。軍は現場に艦艇や航空機、軍の潜水士を投入して引き揚げを試みているものの、強い潮流や水中での視界の悪さなどにより難航が続いている。