【ソウル聯合ニュース】韓国の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は23日、全面的な国政刷新や内閣総辞職を求めて8月31日から行っていたハンガーストライキを中止した。この日はハンストに突入してから24日目となる。

 医師からの強い勧告を受けたものだが、今月26日にソウル中央地裁で自身に対する逮捕状発付の是非を判断する令状審査が行われるのに加え、逮捕同意案の可決を巡る党内の混乱を放置できないと判断したためとみられる。

 共に民主党の報道官は記者会見で李氏について、「断食を中止し、回復治療に入る」と説明。「医療陣は断食の中止を強く勧告した。これ以上の断食は患者の健康を害するしかないという」と述べた。令状審査に関しては、「当面は現在入院している病院で治療を続ける」とし、医療陣と協議して決める方針を示した。出席する可能性が高いとされる。

 李氏は国会前でハンストを実施したが、19日目の今月18日に体調悪化により入院した。

 李氏を巡ってはソウル近郊の城南市長だった時期の都市開発事業で民間事業者に便宜を図り、城南都市開発公社に200億ウォン(約22億円)以上の損害を与えた容疑や京畿道知事時代に下着メーカー大手・サンバンウルグループを通じ巨額資金を北朝鮮側に不正に渡した疑惑に絡む容疑で検察が逮捕状を請求した。国会は21日に李氏の逮捕同意案の採決を行い、賛成多数で可決した。共に民主党は国会で過半数の168議席を持つが、多数の造反者が出た。