【ソウル聯合ニュース】中国の情報機関、国家安全省が朝鮮戦争(1950〜53年)について事実と異なる主張をしたとして、韓国の外交部当局者は22日、記者団に「北の南侵(韓国侵略)による戦争の勃発など戦争に関する歴史的な事実はすでに国際的に論争が終わっている」として、「明白な歴史的事実が変わることはない」と指摘した。

 また、「政府は厳正に対応しており、今後もこのような立場を堅持していく」と述べた。

 国家安全省は21日に通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で、共産党組織「隠蔽戦線」が米軍の参戦や国連軍による仁川上陸作戦を事前に把握・予測して北朝鮮側に伝えたほか、米軍が戦争中に朝鮮半島と中国東北地域で細菌戦を行ったと主張した。細菌戦については、「1951年、敵は朝鮮の戦場とわれわれの東北地域で細菌戦を実施した」として、「隠蔽戦線は敵の細菌戦実施の陰謀を適時に把握し、新華社を通じて知られるようにし、国際社会に敵の残酷な行為を暴露した」と述べた。