◇尹大統領が医療改革「貫徹」強調 医師側の主張に反論も

 大学医学部の入学定員拡大を巡り政府と医師側の対立が長期化する中、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は19日の閣議で医療改革を貫徹する意志を改めて示した。30分弱の発言時間のうち約18分を医療改革に割いた尹大統領は、医学部の定員拡大に反対する医師側の主張に細かく反論し、先進国の事例や高齢化が急速に進む韓国の現状について具体的なデータも提示した。研修医の職場離脱が続き、政府の対策の問題点を指摘する声が高まっているという一部の世論調査の結果も影響したとみられる。

◇28年から経済活動人口・就業者数減少へ 持続的成長に暗雲

 韓国雇用情報院が中長期(2022~32年)の労働力人口の見通しを発表した。少子高齢化が加速する中、28年からは経済活動人口と就業者数がいずれも減少に転じるとの見通しが示された。また、経済成長を持続させるためには32年までに90万人に上る人材が必要と予想され、潜在人材の労働市場への流入を促すことが喫緊の課題として浮上した。

◇昨年の婚姻件数19.4万件 12年ぶり前年比増

 統計庁が発表した「23年婚姻・離婚統計」によると、昨年の婚姻件数は19万4000件で、過去最低を記録した前年に比べ1.0%増加した。婚姻件数が前年比で増加したのは、11年(0.9%)以来12年ぶり。新型コロナウイルス感染症の流行により延期されていた結婚が22年下半期から昨年上半期の間に集中したためで、今後も婚姻件数が増加傾向を維持するかは不透明な状況だ。

◇北朝鮮がGPS妨害? 黄海で電波混信相次ぎ旅客船に影響

 朝鮮半島西側の黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)近くの海域で、近ごろ全地球測位システム(GPS)電波の混信が相次ぎ、韓国の船舶の航行に影響が生じていたことが19日までに確認された。韓国当局は北朝鮮による電波妨害と推定している。