【ソウル聯合ニュース】韓国の行政安全部は29日、総選挙(4月10日投開票)の期日前投票所が設置される施設などを点検した結果、同日午後6時時点で7広域自治体の計26カ所で違法に設置したカメラとみられる装置を発見したと発表した。

 カメラが発見されたのは、いずれも地域の住民センターや行政福祉センターなど公共施設だった。

 これらの施設の中には総選挙の開票所として使われる場所や、過去に期日前投票所として使われた場所も含まれているという。

 同部は前日、仁川市や慶尚南道梁山市の期日前投票所が設置される施設で、カメラとみられる装置が発見されたことを受け、全国の自治体に一斉点検を指示。これを受けて1599カ所で点検が実施されたという。

 行政安全部の関係者は「今回の緊急点検結果を選挙管理委員会に通知する予定で、期日前投票所の設置が完了する来月4日に選管委が必要に応じて追加点検するものと承知している」とし、「違法にカメラを設置した理由については現在警察で容疑者を特定して捜査中であり、捜査結果を待つ必要がある」と説明した。

 期日前投票は4月5〜6日に実施される。