【ソウル聯合ニュース】ロシアに長期滞在していた韓国人が、現地当局から特別な説明もなく「30年間入国禁止」の処分を受けていたことが、18日分かった。

 韓国外交部によると、ロシアで20年以上暮らしていたこの韓国人は、先月初めにロシアの空港から入国しようとした際に初めて入国を禁止されていることを知った。

 この韓国人は昨年ロシア当局に永住権を申請したが認められず、これを不服として訴訟を起こしたが敗訴。その後、新たに入国ビザの発給を受けてロシアに入国しようとしたところ、入国を拒否された。理由について、ロシア側から当事者や韓国政府に対する説明はなかったという。

 外交部は、韓国の対ロシア制裁措置などに対抗したロシアの外交的圧力ではないかとの一部の見方を否定した。

 同部の任洙ソク(イム・スソク)報道官はこの日の定例会見で、具体的な内容は個人情報のため明らかにできないとした上で、このような問題が韓ロ関係と関連があるとは考えていないと説明。政府として引き続き確認を行うと述べた。