有名女優アンジェリーナ・ジョリー(48)が元夫ブラッド・ピット(60)とのワイナリーを巡る裁判で、8年分の秘密保持契約書を提出するよう命じられた。価値5億ドル(約784億円)と言われるワイナリー「シャトー・ミラヴァル」の所有権をめぐり数年にわたり続いてきた裁判で、ブラッド側の要求が認められた。

 ロサンゼルスの上位裁判所は、アンジェリーナが署名し、所有もしくは管理下にある「権限のない全ての書類」を6月に提出することを求めた判決を下した。

 アンジェリーナと2019年に離婚したブラッドの弁護団は4月、アンジェリーナが雇用人に署名を求めた秘密保持契約書の数を明かすよう求めていた。アンジェリーナ側は、過去の秘密保持契約書の提出は費用がかさむ上「不合理」であり、ハリウッドにおける雇用者やブランド、雇用人との間で結んだ契約を提出するのは、関係者のプライバシーの侵害となるとして異議を唱えていた。

 それ以前にアンジェリーナの弁護団は、2016年にフランスからカリフォルニアに向かっていたフライト中に、酒に酔ったブラッドが暴力を振るったとする、離婚に繋がった事件以前にもブラッドが「虐待」を繰り返してきたと指摘。今回の要求に対しては、ブラッドが「彼の嘆かわしい行動」を隠そうとしているとしていた。

 今回の判決に対し、アンジェリーナの弁護士ポール・マーフィー氏は、「普通の秘密保持契約書は、個人的な不品行を隠すためのピット氏の直前の要求とは比べ物にならない」とした上で「全関係者の開示手続きへの対応における透明性を歓迎する」と話している。

 ブラッドは、アンジェリーナが「シャトー・ミラヴァル」の権利50%をストリ・グループ傘下のテヌーテ・デル・モンドに自身の承認なしで売却したのは2人の間での合意に反するとしてアンジェリーナを提訴している。

(BANG Media International/よろず〜ニュース)