大阪の老舗タクシー会社、大宝(だいほう)タクシーは20日、垂直に離着陸できる小型航空機・電動垂直離着陸機(eVTOL=イーブイトール)を活用した「空飛ぶタクシー」事業への参入に向け、新会社・そらとぶタクシー株式会社を設立し、大阪・関西万博が開催される2025年の運用開始を目指すと発表した。

 日本のタクシー会社としては、初めて空飛ぶタクシー事業「Sky Taxi」に挑戦。すでに機体を選定中で、導入予定のイーブイトールは国内で飛行の実証実験を行っているという。2023年に、最低2機導入する予定だ。

 そらとぶタクシーは梅田やなんばなど、大阪市内の乗り場から万博会場の夢洲(ゆめしま)を10分〜15分で結ぶルートを計画。機体は電動モーターで翼を回転させ、大型ドローンのように運転手は搭乗せず、自動操縦で2〜4人乗りを想定している。料金は車のタクシーと同様に、初乗り680円を想定。飛行10秒ごとに250円を加算する方式を採用予定だという。

 関西国際空港や神戸空港から万博会場までを、40分かけ遊覧飛行するコース案も。担当者によると「Sky Taxiは地面スレスレを飛ぶのではなく、本当に上空を飛ぶイメージです。大阪万博を盛り上げるべく、新しい会社が離陸、発進しました。来年にも国などと実現に向けたやりとりができればと思っています」と、大阪・関西万博の機運を高める一翼となる。

 青と白の車体で知られる大宝タクシーは、1926年(大正15)創業。大阪最古のタクシー会社ながら、他社に先駆けて車体に乗務員の「ワクチン接種済み」証を表示するなど、パイオニア精神に富んでいる。創業100周年の記念イヤーに、同じツートンカラーのそらとぶタクシーが大阪の空を飛ぶ。

(よろず〜ニュース・杉田 康人)