夏になると水辺に行く機会が増えるが、そこで目撃されるとされる存在に「河童(かっぱ)」がいる。妖怪か、はたまたUMA(未確認生物)か。ジャーナリストの深月ユリア氏は「河童の宇宙人説」に注目し、専門家の話を聞いた。

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 日本の伝統的な妖怪である「河童」。川や池に住み、低身長で大きな頭を持ち、いたずら好きな妖怪として知られている。

 頭頂部に皿、背中に甲羅を背負った妖怪として描かれることが多いが、ないものもある。河童の皿について、民俗学者の折口信夫氏の著書「河童の話」によると「皿は食物を載せる、生命力の象徴」だという。

 河童が「泳いでいる人の足をつかんで水中に引きずり込み、溺れさせる」という恐ろしい逸話もあるが、群馬県北部のみなかみ町(旧・新治村)の赤谷川(あかやがわ)のほとりには「かっぱ地蔵」があり、「河童が教えてくれた薬を調合して命が救われた」、新潟県阿賀野市の猫山病院では「河童に接骨法を教わった」という「河童が人助けした」という多くの伝承もある。

 河童の正体に関して、「水神ではないか」「平家の霊ではないか」「安倍晴明の式神ではないか」という説や、「江戸時代に間引きされ河原に捨てられた子供の遺体だが、他の子供に真実を悟られないように大人がでっちあげた嘘」だという懐疑説もあったが、昨今では河童は伝説上の生き物ではなく、UMAであるという説も有力視されている。
 というのも、日本各地で目撃例やミイラが発見されているのみならず、1972年に米オハイオ州でも河童に類似した全長1・2メートルほどの「カエル男」(と称されている存在)が目撃されているのだ。

 さらに、「河童」と「宇宙人グレイ」が同一ではないか、という説もささやかれている。(※「グレイ」とはメディアで扱われる異星人やエイリアンなど生命体のタイプの1つの呼称)

 河童の描かれ方は時代や地域によっても様々だが、昭和の河童の目撃例の多くが皿や甲羅がなく、大きな頭とがり痩せした身体が宇宙人グレイと類似しているのだ。河童が薬の調合や接骨法など、最先端の医療技術を知っているなら、確かに高度な文明の生物だと推測ができるだろう。

 この説が流行してから、「河童のぬめぬめした体は、地球上で呼吸するための宇宙服ではないか」「河童が背負っている甲羅は、呼吸するための大気タンクではないか」「河童が頭に載せたお皿は発電機で、頭の毛は通信アンテナではないか」「河童のとがった口は、酸素マスクではないか」「九州の河童は奇妙な鳴き声を出しながら空を飛ぶといわれるが、それはUFOのエンジン音ではないか」など、さまざまな憶測がある。

 「サイエンス・エンターテイナー」と称する小説家、漫画家で超常現象研究家の飛鳥昭雄氏に筆者が取材したところ、「宇宙人グレイは、呼吸器も付けずに裸で歩き回るという。異星人なら地球のウイルスや細菌に免疫がないので死ぬはずで、指も、対向指(親指)のない4本指のため、精密な作業ができない。となると、前足の指が4本で水掻(か)きがある地球産の両生類の希少生物(河童など)…となるが、果たして?」

 また、UFO・宇宙人研究家の益子祐司氏に筆者が取材したところ、「国内外で異星人が知人や動物の姿に変身したのを目撃した人もいますが、嘲笑(ちょうしょう)を恐れて口を閉ざしています。拙訳『スターピープルはあなたのそばにいる アーディ・クラーク博士のUFOと接近遭遇者たち』(という書籍)に多数の体験報告があります」

 河童含め一部のUMAは宇宙人の可能性があるのだろうか。

(ジャーナリスト・深月ユリア)