将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖の五冠)が19日、栃木県日光市「日光きぬ川ホテル三日月」で指された第48期棋王戦五番勝負第4局で渡辺明棋王に勝利し、。通算3勝1敗として棋王位を初奪取。史上2人目、最年少の20歳8カ月で六冠を達成した。

 これまでの六冠達成者は、将棋界では羽生善治九段、囲碁界では井山裕太三冠(本因坊、王座、碁聖)のみ。ともにその後7大タイトル(当時)を独占し、2018年には国民栄誉賞を受賞した。将棋界では現在、叡王戦を加えた8大タイトルとされており、藤井竜王に残されたのは名人、王座の2タイトルとなった。

 八冠については「まだ直接そこを目指すという意識はありませんし、実力的にも足りないところがあると思うので、まずは引き続き、実力を少しでも高めていけるように取り組んでいければ」と謙遜する藤井竜王。だがその〝八冠独占ロード〟は、早ければ今年秋にも完結する。4月5日に開幕する名人戦にはすでに挑戦を決めており、渡辺明名人との七番勝負を戦う。これに勝利すれば、自身初&史上最年少での名人獲得で、羽生九段に続く史上2人目の七冠となる。

 また、現在保持しているタイトルの防衛戦も立て続けに開催され、すべて防衛に成功することも必須条件。菅井竜也八段の挑戦を受ける叡王戦五番勝負は4月11日に開幕する。まだ挑戦者が決まっていない棋聖戦五番勝負は例年6〜7月、王位戦七番勝負は7〜9月に行われる。

 これらに勝利し、ノンストップで突き進んだ場合に〝最後の関門〟となるのが王座戦。現在は永瀬拓矢王座が保持している。藤井竜王はタイトル保持者として予選参加が免除されており、全16人による挑戦者決定トーナメントにはすでに進出が決定。これを勝ち抜いて、例年9、10月に開催される五番勝負を制すれば、前人未到の八冠独占となる。

 だが、藤井竜王にとって王座戦は〝超鬼門〟とも言うべき存在。初参加となった2018年度は挑戦者決定トーナメント準決勝まで進出したが、翌年は同1回戦で敗退。20年度は二次予選で姿を消し、21年度から2年連続で挑決トーナメント1回戦敗退と、挑戦争いにからんだこともないだけに、苦手の克服なるかにも注目が集まる。

(よろず〜ニュース編集部)