日本で爆買い!万単位の合計額!高級品でもお構いなし!と、際立つ羽振りの良さを見せていた中国人観光客。しかし近年、中国国内に目をやると、日本人が抱く中国人のイメージを覆すものになっているというのです。

上海市内にある“高齢者向け食堂”

(NNN上海・渡辺容代特派員)

「こちら、上海市内の食堂ですが、『長者食堂』と書いてありまして、高齢者向けの食堂となっています。中では、高齢者の方々が多く食事を楽しんでいらっしゃいます」

“少子高齢化”の波は中国にも

 政府の補助金のもと、安価で食事を提供する“高齢者向け食堂”。日本と同様に少子高齢化を迎えている中国では、国をあげて「高齢者対象のサービス強化」に乗り出しています。

おかずやご飯が約40円から

 『長者食堂』では、一品約40円からおかずを提供。ご飯約40円・白菜のとろみ煮160円・鶏肉の揚げ物約200円など、1食あたり200〜400円ほどで、お腹いっぱいに。『味良し、ボリューム良し、コスパ良し』の三拍子揃った食事に、舌つづみを打つ高齢者たち。

高齢者に交じり、若者の姿が…

 しかし、店内をよく見てみると、行列に並ぶ若者や、スマホを見ながら食べている若者の姿がちらほら。ここは、“高齢者向け食堂”のはずでは…?

(若者客)

「私は、週1で来ています」

「コスパが良く量もあるので、食べ残しを持ち帰って、夜に食べたりします」

若者の“高齢者あやかり消費”が急増

 また、高齢者が書道や民族舞踊などを習う『老年大学』(通常の習い事より低価格)を若者が利用するなど、実は今、高齢者向けの「低額サービス」を利用する若者たちの“高齢者あやかり消費”が増えているのです。

街中には“激安店”が拡大

 さらに…。

(渡辺特派員)

「こちら、今人気のスーパーなんですが、お米は約560円、ビールは約140円と、低価格に抑えられています」

 期限までに売れなかった商品を格安で販売する“アウトレットスーパー”が大盛況。また、街中には60円のソフトクリームや200円ほどでセットが選べるハンバーガーショップなど、激安ともいえる店が拡大しています。

若者に広がる“節約志向”

(若者たち)

「本当に安いよ!」

「ランチは500円以内に節約しているんだ」

 中国の若者の間で急速な広がりを見せている、節約志向。中国メディアは、「景気の低迷により、若者に節約志向が拡大か」「高齢者がサービスを受けられない恐れもある」と報じています。

「日本の“失われた30年”の始まりと類似」と懸念

 「ロイター通信」によると、2024年1月の16〜24歳の失業率は14.6%。中国事情に詳しい福島香織さんは、「中国の現状は、不動産業界の不況・人口減少・若者の失業率急増など、日本の“失われた30年”の始まりと類似している。政府は、インフレで反乱が起きるより、デフレのほうが良いと思っているのでは」と話しています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年4月5日放送)