クマ目撃、早くも20件 山形で昨年上回るペース 「連休注意を」

高橋昌宏
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 今年1月以降のクマの目撃件数が、記録的に多かった昨年の同時期を上回るペースであることが分かった。クマの行動が活発になる時期を前に、山形県が25日開いた対策推進チームの会議で報告された。大型連休には、山菜採りや渓流釣りなどで山に入る機会が増えることから、注意を呼びかけている。

 今年の目撃件数は4月21日現在、計20件(うち市街地が8件)。昨年の各月と比較すると、1~3月はいずれも昨年を上回った。昨年の目撃件数は765件と過去2番目に多かったが、今年は累計で昨年同月より3件多い。

 会議では、毎年5~6月に目撃数が急激に増加していることや、クマによる人身被害が5月や9、10月に多いことが報告された。状況別では、キノコ採りや山菜採りで遭遇するケースが多かった。昨年は、小国町で5月に山菜採りにでかけた男性がクマに襲われ、骨折するなど計5件の被害があった。

 収穫をしない果樹がクマなどを市街地に呼び寄せる原因となっていることから、新たな対策として不要な果樹を伐採するための経費を補助する。(高橋昌宏)

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