県北の魅力スクリーンに 5月12日津山で特別上映「風の奏の君へ」

礒部修作
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 岡山県の美作、津山両市ですべて撮影された映画「風の奏(かなで)の君へ」が完成し、5月12日に津山市で全国公開に先駆けて特別上映される。会場の津山文化センター(同市山下)には、主演を務めた俳優でピアニストの松下奈緒さんも駆けつけ、松下さんが映画のために作曲したピアノ曲を演奏し、舞台あいさつもする。定員約800人。

 映画は美作市在住の作家あさのあつこさんの小説が原案で、同市出身の大谷健太郎さんが監督・脚本を担当。県北の魅力がいっぱい詰まっているといい、エグゼクティブプロデューサーの大和田広樹さんは「映画を見て地元にこんないい場所があるのか、と発見していただければ」と話す。

 物語は、美作地域を訪れた松下さんが演じるピアニストと、茶葉屋を営む兄弟とのラブストーリー。兄弟の弟を杉野遥亮さんが、兄は山村隆太さんが演じ、池上季実子さんも出演している。6月7日から全国公開される。

 撮影は2022年4~5月に行われた。美作市では「天空の茶畑」と言われる市内の茶畑や、大谷監督とあさのさんの母校・県立林野高校、智頭急行の大原駅などがロケ地に。津山市の津山城跡(鶴山公園)でも撮影された。両市の市民ら400人以上がエキストラとして出演している。

 上映会は12日午前9時半から。第1部は大谷監督の「推しが武道館いってくれたら死ぬ」など2作品の映画が上映される。午後2時半からの第2部で松下さんのピアノ演奏と大谷監督を交えた舞台あいさつの後、「風の奏の君へ」が上映される。

 1部と2部で入れ替えがあるが、1チケットで通して入場できる。料金は一般3千円、大学生以下1千円。同センターやローソンチケットなどで販売。問い合わせは津山文化センター(0868・22・7111)へ。(礒部修作)

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