21世紀美術館で企画展、作品に乗ることも可能 7月まで
椎木慎太郎
【石川】金沢21世紀美術館(金沢市広坂1丁目)の交流ゾーン(無料)で、企画展「ポップ・アップ・アート」が開かれている。国内外の12組の作家が手がけた20点を展示。来館者が「完成」させる変わった作品も。7月15日まで。
同館は、能登半島地震で天井のガラスが落下するなどの被害があり、有料の展覧会ゾーン、地下部の「スイミング・プール」は現在も休業中(6月22日に再開予定)。
企画展は、交流ゾーンをまわっているうちに、パソコンに映し出される「ポップアップ」のように、次々と作品が現れるように配置したという。
その一つ、イタリア生まれの作家パトリック・トゥットフオコによる「バイサークル」は、自転車の「バイシクル」と、同館の丸い形状「サークル」を掛けた造語だという。
実際に作品に乗ることができ、同館の広報担当者は「作品が動き、館内の人がそれを見ることで初めて完成する」と説明する。
開館時間は午前10時~午後6時で、会期中は無休。問い合わせは同館(076・220・2800)。(椎木慎太郎)