私たちの誇り「応援し続ける」 アルティーリB1昇格ならずもエール

熊谷姿慧
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 男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)の上位8チームが年間優勝を争うプレーオフ(2戦先勝方式)で、千葉市を拠点に活動するアルティーリ千葉は12日、B1昇格(上位2チーム)をかけて市内で越谷アルファーズ(埼玉)との準決勝2戦目に臨んだ。最後まで白熱した試合だったが、72―75で敗れ、B1昇格とはならなかった。

 昨季に続く、プレーオフ準決勝での敗退。

 ただ、肩を落とす選手たちに、6千人以上の観客が集まった会場からは「千葉」のコールや温かい拍手が鳴り響いた。

 家族で試合を見守った千葉市の会社員、渡辺智行さん(38)は最後まで声を出し続けた。「今年こそ、と思っていたので悔しい」が、「選手たちは誰も手を抜かずに最高のエンターテインメントを見せてくれた。千葉市にこんなかっこいいチームがあることが誇り。これからも応援し続ける」と話した。

 ブランドン・アシュリー選手も試合後に、「昨年に続いて望んだ結果が得られなくてつらいが、みんなが勝ちたいという思いで全力で戦った」と振り返った。

 12日の試合は、第2クオーター(Q)後半から追う展開となった。第4Qでは一時8点差まで開いたが、残り約4分で追いつき、デレク・パードン選手のシュートで逆転。フリースローの成否が勝敗をわけ、最後に振り切られたが、試合終了のギリギリまで熱い試合を見せてくれた。

 アンドレ・レマニスヘッドコーチ(HC)は、沈む選手たちに「いつも望む結果が得られるわけではない。挑戦を続けることが大切」と声をかけた。「これからも旅は続く。来季も、誇りに思ってもらえるプレーを続けよう」とも伝えたという。

 HCは来季について聞かれると、「唯一言えるのは、次回はプレーオフ準決勝で負けたくないということ」と話した。

 18日から始まる3位決定戦では山形ワイヴァンズと戦う。(熊谷姿慧)

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