FAは巨人の『乱獲』がはっきり 制度開始から30年、獲得・流出ランキング 逆に1人も獲得していない球団も
2023年11月19日 06時30分
1993年オフにFA(フリーエージェント)制度が導入され、今年で30年となる。今オフも、FA宣言した西川龍馬、石田健太、山崎福也、山川穂高らの動向に注目が集まっている。過去30年では延べ100人が国内FA移籍しているが、獲得が多い球団、逆に流出が多い球団はどこなのか。ランキング化した。
◆国内FA移籍は4分の1以上が巨人へ
FA獲得が最も多かったのは、やはり巨人で28人。30年間に国内でFA移籍した100人のうち4分の1を超える人数を乱獲。FA開始年の落合博満に始まり、広沢克己、清原和博、江藤智、小笠原道大、村田修一、丸佳浩ら強打者を次々と獲得してきた。
2位がダイエー・ソフトバンクの16人。ソフトバンクになってからマネーゲームに強いイメージがあるが、ダイエーが低迷していた90年代にも松永浩美、工藤公康、石毛宏典らを積極的に補強していた。
3位は阪神の12人だが、90年代の暗黒時代はFA補強した選手が活躍できない悪循環が目立った。消滅した近鉄を含めた13球団で唯一、広島だけがFAで1人も獲得していない。
◆今年も山川穂高がFAの目玉に
逆に最も流出が多かったのは西武の16人。工藤公康、石毛宏典、清原和博、和田一浩、涌井秀章、岸孝之、浅村栄斗、森友哉ら歴代の主力が次々と流出し、今オフも山川穂高が抜ける可能性が高まっている。続いて日本ハムの12人、オリックスと横浜・DeNAが10人となっている。
この4球団には主要な流出先があるのも共通点。球団間の移籍で最も多かったのは、西武→巨人、横浜・DeNA→巨人、オリックス→阪神の各6人。次いで広島→巨人、日本ハム→巨人、西武→ダイエー・ソフトバンクの各4人だった。
また、パ・リーグからセ・リーグへの移籍は31人だったのに対し、セ・リーグからパ・リーグへの移籍は13人にとどまった。
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