本文へ移動

脇本雄太、「いい動きをしてくれた」2人の後輩に助けられ、つかんだビッグ制覇【取手競輪場・ウィナーズカップ】

2024年3月24日 19時41分

このエントリーをはてなブックマークに追加
◇24日 G2「令和6年能登半島地震復興支援競輪 第8回ウィナーズカップ」最終日(茨城県・取手競輪場)
 12Rで決勝戦が行われ、近畿3車の番手から臨んだ脇本雄太(35)=福井=が最終バックでまくる伊藤颯馬に切り替え直線伸びて快勝。2019年(大垣)以来、2度目のタイトルを獲得するとともに優勝賞金2800万円(副賞含む)を獲得した。

脇本雄太

   ◇    ◇
 2人の後輩に助けられ、つかんだビッグ制覇だった。不慣れな番手戦でも脇本が冷静な判断で直線鋭く突き抜けた。「窓場君の頑張りと古性君のスタート取り。2人の後輩がいい動きをしてくれた」。古性の素早いS取りで前受けからレースを進めると、打鐘で北井佑季と並走しながらも番手の位置を守り切り最終ホームでカマした伊藤颯馬にバックでスイッチ。「かぶってしまっていましたし、慌てず、しっかり対処してからと思っていました。前に選手もいたし抜けるかどうか心配だったけれど、4コーナーを回ってから直線勝負できるなと思った」と不慣れな動きにも適応しトップでゴールを駆け抜けた。
 22年のKEIRINグランプリ以来となるビッグ制覇。昨年は落車で負った大けがの影響で精彩を欠いたほか、今年に入っても1月の大宮記念を体調不良で途中欠場すると、復帰直後のいわき平記念でも二次予選で落車欠場と厳しい船出。「不調の中での戦いだったけれど、ラインの力があれば優勝できると思いましたし、今後は番手の競走も含めていろいろ経験を積んでいきたいと思う」と先頭で風を切るレーススタイルから戦い方の幅を広げる絶好の機会になった。
 約1カ月後には、今年2戦目のG1「日本選手権競輪(ダービー)」(いわき平)を迎える。「しっかり体を調整して戦っていきたいと思う」。浮上のきっかけをつかんだ輪界最強の35歳が、ここから復活ののろしを上げる。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ