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【中日】細川成也の満塁弾にGWの竜党沸騰! 猛打賞&5打点で貯金生活再スタートのチーム引っ張る

2024年4月30日 05時45分

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6回裏、満塁本塁打を放った細川成也

6回裏、満塁本塁打を放った細川成也

◇29日 中日11―1DeNA(バンテリン)
 頼りになります! 中日は「5番・左翼」でスタメン出場した細川成也外野手(25)が29日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)で大暴れ。3回に適時二塁打を放つと、6回には両リーグトップの6号満塁本塁打を左翼席へたたき込んだ。竜が誇る長距離砲に力強くけん引されたチームは投打の歯車がガッチリかみ合って、11―1で大勝。再び、貯金生活に突入した。
 天性のホームランアーチストが描いた美しい放物線に、誰もが息をのんだ。6回1死満塁。細川のバットがDeNAの2番手・森唯が4球目に投じたチェンジアップを捉えた。フワリと舞い上がった打球はゆっくり時間をかけて、左翼席に着弾した。両リーグトップとなる6号は自身初のグランドスラム。背番号55は余韻を楽しむようにダイヤモンドを一周した。
 「追い込まれていた中で真っすぐへの対応も頭に入れつつ、緩い球にしっかり止まって打てました」とうなずいた会心の一発。野球を始めた記憶をたどっても満塁弾を放ったかどうかすら覚えていないが、「1本で打点がたくさんつくのはいいですね」と笑った。
 大暴れだった。まずは3回。カリステと中田の連続適時打で3点を奪った直後の2死二塁。相手先発・ジャクソンの高め152キロを振り抜き、左中間フェンス直撃の適時二塁打。5回は1死から左前打を放って、6点目のホームイン。3安打5打点。中軸としての役割をしっかり果たした。
 24本塁打でブレークした昨季以上の活躍を見せる今季。しかし、キャンプインから心の中は不安でいっぱいだった。「周囲から『大丈夫』と言われましたけど、DeNA時代はいつもキャンプ終了間際やオープン戦期間中に2軍行き。だから、2月と3月は嫌いなんです。何も分からなかった去年と違って、今年はいつ降格になるか怖くて仕方がなかった」
 憂鬱(ゆううつ)な気分を振り払ってくれたのは中田だった。沖縄から戻り、バンテリンドームナゴヤでの初練習したときのこと。球場を見渡した背番号6は「この広さの球場が本拠地で去年24本やろ? 絶対自信持ってええで」と声を掛けてくれた。打撃練習で柵越えを連発しても消えなかった不安。しかし、プロ通算305本塁打の大砲は遠くへ飛ばす力だけでなく、試合でスタンドインさせる才能を認めてくれた。「素直にうれしかったです。もっと自信持っていいんだと」。2年目のジンクスに不安を抱いていた男は今、6本中4本を本拠地でたたきこみ、各球団の強打者を抑えてホームランキングの座についている。
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