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王者・井上拓真、「収穫は競り勝てたことだけ」 辛口自己採点に「もっと強いチャンピオンになりたい」【ボクシング】

2024年5月6日 20時32分

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◇6日 ボクシング4大世界戦(東京ドーム)
 WBAバンタム級王者の井上拓真(いのうえ・たくま)(28)=大橋=は同級1位の石田匠(いしだ・しょう)(31)=井岡=に3―0の判定勝ちで2度目の防衛を果たした。

石田匠判定勝ちで防衛を果たした井上拓真

 守り抜いたベルトを左肩にかけた井上拓が、万歳で声援に応える合間、東京ドームを埋めたファンに向かって手を合わせた。1回にダウンを喫したものの、立て直して判定勝ち。初の世界戦兄弟ダブル勝利へ、兄・尚弥へ何とかバトンをつないだ。戦績は21戦20勝(5KO)1敗。
 「収穫は競り勝てたことだけ。課題をクリアして、もっと強いチャンピオンになりたい」
 石田とのリーチ差をジャブで逆手に取るように、アッパーを軸に反撃。かつてのライバルの予想通りの試合運びだった。「拓真の中差判定勝ち。テクニックがある」と言い切ったのは、高校時代に日本一を争ったWBOスーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)だ。
 プロで石田とも拳を合わせた世界4階級制覇王者に「勝負強さと自然体のメンタル」と精神的な武器も挙げられた通り、慌てずに盛り返した。
 同じバンタム級のWBO王者・中谷潤人(M・T)が会場で観戦した中で苦戦し、井上拓は「こんな内容じゃ統一戦とか言ってられない」と自己採点は辛口だった。

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