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しっぽを振る=イヤですサイン!? 勘違いしやすい犬の意思表示

犬はしぐさで意思表示をします。同じしぐさでも、そのときの状況によって異なる意味を持つ場合も。そこで今回は、ほかの意思表示と勘違いしやすそうな「イヤです」を表す犬のしぐさをご紹介。ふだんよく見るしぐさも、もしかしたら“イヤですサイン”かも!?
獣医師の菊池亜都子先生にお話を伺いました。

「イヤです」の意思表示――“イヤですサイン”とは

MIXの茶豆ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
“イヤですサイン”は、犬がストレスを感じたときに自分や相手を落ち着かせようと行うしぐさ(カーミングシグナル)のことです。
“イヤですサイン”を知ることで、愛犬への不要なストレスを回避したり、絆を深めたりするのに役立ちますので、ぜひ押さえておきましょう。

しっぽを振る

トイ・プードルのモカちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が嬉しいときなどにしっぽを振ることはよく知られていますが、状況によっては、“イヤですサイン”としてしっぽを振る場合もあります。

“イヤですサイン”として、しっぽを振る場合

飼い主さんが怒っているときなどに、犬が上目づかいをしながらしっぽを振るしぐさをすることがあります。これは、飼い主さんに対して「落ち着いて~」と伝えているサイン。自分を無邪気に見せることで、相手の緊張をゆるませようとしているのです。

おなかを見せる

チワワの茶々丸くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が甘えているときなどによく見られる、おなかを見せるしぐさも、状況によっては“イヤですサイン”になる場合があります。

“イヤですサイン”としておなかを見せる場合

「ちょっと怖いかも……」と思っている相手に対して、犬が行うしぐさです。急所であるおなかをあえて相手に見せることで「攻撃しないでね」と下手(したて)に出て、自分と相手の緊張状態をやわらげようとしています。

あくびをする

マルチーズのもこちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬のあくびは眠いなどの生理現象だけでなく、状況によっては“イヤですサイン”としての意味をもちます。

“イヤですサイン”としてあくびをする場合

人が深呼吸をするように、自分が冷静になるために犬はあくびをすることがあります。動物病院の診察台や、お手入れの最中など、犬が不得意なことをしているときに見られることが多いようです。
また、こわばった表情筋をゆるめ、リラックスさせる意味合いもあるといわれています。

体をかく

シー・ズーのゆうちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が体をかくのは、かゆいからだけでなく、状況によっては“イヤですサイン”としての意味をもちます。

“イヤですサイン”として体をかく場合

長時間のトレーニング中や、飼い主さんの指示を犬が理解できずに困惑しているときなどに「もうやめたいな」「まいったな」という気持ちで体をかくことがあります。また、体をかくほかに、前足などをなめたり、かじったりすることで表現する犬もいます。
“イヤですサイン”は状況によって違う意味をもつことがあります。一つのサインだけにとらわれず、愛犬の表情や体全体をよく観察して、そのときの状況とあわせて総合的にチェックするのが愛犬のサインを読みとるポイントとなります。
参考/「いぬのきもち」2019年9月号『愛犬の気持ちを知るヒントになる!愛犬の意外な“イヤですサイン”に気づこう!』(監修:東京大学附属動物医療センター行動診療科および往診専門「ペット問題行動クリニックBLISS」獣医師 菊池亜都子先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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