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「夫婦で力を合わせて保護犬を助けていきたい」大師前どうぶつ病院を巣立って幸せになった犬たち

ここでは、犬と、犬を取り巻く社会がもっと幸せで素敵なものになるように活動している方々をレポートします。
今回は、動物病院でありながら元野犬だった保護犬を受け入れ、SNSを駆使して、譲渡まで行う、大師前どうぶつ病院の活動について紹介します。

1回目の記事|元野犬をはじめとした数多くの保護犬たちの命を救い譲渡まで行う「大師前どうぶつ病院」の活動

動物病院の日常と保護犬の魅力を伝えるSNSが反響を呼ぶ「大師前どうぶつ病院」

素晴らしい飼い主さんに巡り合い、ついに心を開いて幸せになった元野犬たち

大師前どうぶつ病院(以下大師前)を巣立って幸せになった犬たちを紹介。
山口県周南市の元野犬だったハルちゃんは2017年、推定1才半のときに、東京都のNさんご夫妻宅に迎えられました。
「ハルを紹介してもらったとき、『元野犬なので慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、慣れたら本当にかわいいですよ!』とスタッフさんに言われて、私も『このコは家に来る運命』と感じて、家族として迎えることに」とNさん。ハルちゃんは最初なかなか心を開いてくれなかったそうですが、大師前がドッグトレーナーさんを紹介。そのアドバイスに従い、あせらず辛抱強くハルちゃんが慣れるまで待つことに。
「約2年かかりましたが、先住犬のやしちとも仲よしになりました。私たちにもたくさん甘えてくれて、いろいろな場所にも行けるようになりました。ハルとの縁を結んでくれた大師前の皆さんには感謝しかありません」とNさんは語ってくれました。

N家に譲渡されたハルちゃん。今は甘えん坊の家庭犬に
1年半前に亡くなった先住犬のやしちくんとも仲よしでした
東京都のOさんは、2010年に茨城県の神社で母犬とともに保護された生後半年のじゅんくんを迎えました。その後、2022年には千葉県の車道を放浪していたびぃ太くんを迎えることに。びぃ太くんは大師前の院長の中島渉先生とスタッフの絵美さんご夫妻が偶然車で通りかかり保護したそうです。すでに重篤な腎臓疾患などがあったため、新しい家族への譲渡は難しかったのですが、大師前から相談を受けて、Oさんは家族として迎えることに。
「わが家ではいろいろ縁があって保護犬と保護猫を多数迎えてきました。びぃ太は亡くなった先住犬のこなつに似ていたこともあり、家でのんびり余生を過ごしてもらえれば、と思いました。じゅんはとてもやさしい犬で、わが家の愛犬や愛猫が老齢となり死期が近づくと息を引き取るときまで寄り添ってくれる
んです。2頭を迎えて本当によかったと思っています」とOさん。

O家のじゅんくん13才。21㎏の大型犬に成長し今も元気!
びぃ太くんは、短い余生を精いっぱい生きました
大師前の院長の中島渉先生とスタッフの絵美さんご夫妻は、今後も二人で力を合わせて
保護犬を助けていきたいそうです。
2017年に山口県から最初に迎え入れた野犬姉妹、いくらちゃんとたらこちゃん
2頭いっしょに譲渡されて今は幸せいっぱいに
※保護犬の情報は2023年8月7日現在のものです。

出典/「いぬのきもち」2023年10月号『犬のために何ができるのだろうか』
写真/尾﨑たまき
写真提供/大師前どうぶつ病院
取材・文/袴 もな
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