被災地・新潟で躍動 八戸・大久保えんぶり組、勇壮な摺りや祝福芸披露

観客に勇壮な摺りや祝福芸を披露した大久保えんぶり組(アートミックスジャパン実行委提供)

 八戸市の大久保えんぶり組(大館恒夫代表)が、4月に新潟市で開かれたイベント「ART MIX JAPAN(AMJ)2024」(アートミックスジャパン実行委主催)に出演した。各地から伝統芸術のトップアーティストが集まる中、八戸えんぶりを堂々と披露。関係者は「会場は初めてえんぶりを見る人ばかりだったが、笑顔で見てもらえた」と充実感をにじませる。

 AMJ2024は4月13、14の両日、新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」を主会場に開催。45~60分のコンパクトな公演が複数の会場で何度も行われ、来場者は公演を「はしご」して伝統芸術を楽しんだ。

 同えんぶり組は14日、新潟県村上市の大津集落で受け継がれる「大津獅子踊り」と共に出演。45分の公演のうち前半15分を同獅子踊り、後半30分を同えんぶり組が担当した。

 メンバーは勇壮な摺(す)りやかわいらしい祝福芸を披露。合間に演目の意味などを解説した大館代表は「親子で参加しているメンバーを紹介したら観客から大きな拍手が起きた。多彩な演目も好評だった」と振り返り、「能登半島地震の被災地でもある新潟で、えんぶりを見てもらえてよかった」と目を細めた。【全文】

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