更新日: 2022.05.27 子育て

大学選びは何を重視しているの? 修学支援新制度(授業料等減免と給付型奨学金)ってどんなもの?

大学選びは何を重視しているの? 修学支援新制度(授業料等減免と給付型奨学金)ってどんなもの?
大学を選ぶとき、何を基準に選びますか? 研究内容のほか、偏差値やネームバリューで選ぶのでしょうか?
 
また、大学進学には比較的高い学費がかかってきます。自宅から通うことが厳しい場合、1人暮らしにかかる家賃、生活費で、家計はかなり圧迫されるでしょう。家計の状況から、大学を選ぶ自由度が狭まることもあります。
 
スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区)は、高校1年生から高校3年生のユーザーを対象に「大学選びに関するアンケート」を実施し、1965人から回答を得ました(※1)。どのように大学を選んでいるのでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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大学選びはネットで検索が普通

高校生たちが大学選びを始めるとき、最初にどういうアクションを起こすか聞いたところ、84.4%がインターネットで「検索する」と回答しました。次いで「周りの人に聞く」(8.5%)、「資料請求をする」(6.2%)が続きました。
 
大学選びで「検索する」人の、最初の行動を聞いたところ、「大学サイトを見る」が88.4%を占めました。ほとんどの人が大学サイトで研究内容や就職状況、入試要領等を調べるようです。
 
次いで「YouTubeで検索」が4.8%となりました。最近は動画でキャンパスの案内をしている大学もあります。
 
「周りの人に聞く」人の、最初の行動を聞いたところ、「家族に聞く」が39.3%とトップでした。次いで、「高校の先生に聞く」(23.2%)、「友達・同級生に聞く」(18.5%)、「塾の先生に聞く」(13.1%)が続きました。
 

大学選びには学びたい内容のほか、ネームバリューも大切

高校生たちが大学を選ぶ際に、何を重視しているのか上位3位までを聞きました。最も多い回答は、「学びの内容」で88.1%でした。目指す職業に役立つ内容を学びたい、自分の興味がある内容を学びたいというコメントが見られました。
 
次いで「ネームバリュー」(56.9%)という結果でした。就職の際、学歴フィルターの存在がうわさされており、世間的に評価の高い大学に就職したいと考えているようです。
 
また、「立地」(54.5%)が2位と3位で最も選択されており、重視していることが分かりました。1人暮らしはお金がかかるため、自宅から通える範囲で選ぶ人が多いようです。
 
地域別に見ると、「学びの内容」を重視するのは「中国・四国」「九州」「近畿」で高くなっています。「ネームバリュー」は「関東」「中部」「近畿」で高くなっており、中国・四国、九州では半数以下となっています。また、「立地」については「近畿」「中部」で高くなっており、地元志向がうかがえます。
 

私立大学の初年度にかかる平均金額は135万7000円

それでは、大学に入る際、お金はどれくらいかかるのでしょう。
 
国立大学の授業料は、年間53万5800円、入学金は28万2000円で、初年度の学費は81万7800円です(※2)。
 
一方、私立大学の平均授業料は93万943円、入学金は24万5951円、施設設備費が18万186円で、合計135万7080円となっています(※3)。
 
今は国立でも学費は安いものではありません。もし、学費の捻出が厳しいのであれば、奨学金を利用することも検討しなくてはなりません。
 

お金の捻出が厳しければ奨学金を利用することも

高等教育の修学支援新制度(授業料等減免と給付型奨学金)で、令和4年度の申請受付が4月から開始しています(※4)。
 
新しい修学支援制度は、一定の要件を満たす住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生に対し、授業料・入学金の免除、または減額に加えて、返還不要の給付型奨学金を支給するものです。
 
支援を受けられる金額は、世帯の収入がどのくらいか、進学先の学校の種類、自宅から通うか、1人暮らしか等によって異なります。
 
例えば、私立大学に自宅以外から通う場合、給付型奨学金として、年間約91万円が給付されます。また、授業料は年間約70万円、入学金は約26万円を上限として支援されます。
 
もしも大学選びの際にお金の面で断念せざるを得ないようなことがあるならば、この制度が利用できるか調べてみるとよいでしょう。
 
どのくらいの収入の世帯が対象となるか、どのくらいの給付型奨学金が受けられるかは、日本学生支援機構のホームページ(※5)でシミュレーションできます。一度調べてみてはいかがでしょうか。
 

出典

※1:スタディプラス株式会社 大学選びに関するアンケート
※2:文部科学省 国立大学と私立大学の授業料等の推移
※3:文部科学省 私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
※4:文部科学省 高等教育の修学支援新制度(授業料等減免と給付型奨学金)
※5:独立行政法人日本学生支援機構 進学資金シミュレーター
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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