釣りビジョン

【秩父荒川アユ】岩盤への追い込み釣法で背掛かりアユが入れ掛かり!

2024年05月17日公開

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ゴールデンウィーク後半の秩父荒川は連日の夏日!気温33度!痛いほどの陽射しが降り注いでいた。解禁から場所ムラが激しく、ポイントを外してしまうと厳しい釣果で苦戦する人も少なくは無かった。釣れるポイントは日々変化し、時間帯でも変わってくる!ポイントの見極めが非常に難しい今年の荒川!今回はオトリ屋前のメインのポイントから大きく移動し、下流域へアユを探しに行くことに!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

大きな群れ発見も一筋縄では行かぬ荒川アユ!

今回は仲間と未知の下流へ。ただ、気温30度オーバーの河原を、曳舟を持って歩くのは非常に疲れる。釣り開始前から汗が滴る。下流に向かえば向かう程、釣り人の姿は減っていき、10分も歩けば釣り人は私たちだけとなった。メインポイントの混雑が嘘のような光景だ。辿り着いた下流は、小砂利の平場から徐々に大きな岩盤が広がる。下流は釣り人があまり訪れない事もあり、岩盤が非常に滑りやすく足を取られるので注意して頂きたい。

さて、ここから仲間と別れてアユ探しが始まった。
アユの群れは、ハッキリ目視できるものと、そうでないものがある。小砂利底の浅場は比較的発見しやすいものの、アユが止まること無く縦横無尽に泳ぎ廻っているのでオトリを出しても掛かるまで時間が掛かってしまう。オトリを出してみたもののギブアップ!

浅場のアユは諦めて岩盤へ!岩盤を良く見ていると時たまアユがキラキラと苔を喰むのを発見できた!すかさず友人が竿を出すとすぐに1尾目が来た!これは!と思ったのも束の間、その後が続かない。私たちは足を使い拾い釣りをしていく事となった。アユはいるものの釣果は伸びず、期待していた入れ掛かりとはならなかった。

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前日の反省を活かし下流へ再チャレンジ!効果覿面!岩盤への追込み釣法!

アユの姿を発見したこともあり、やはり気になる下流域!翌日、私たちは再度下流のアユにチャレンジすべく歩を進めた。今日も30度超えの暑い荒川。2日連続の下流への移動でだいぶ足もきている(笑)。それでも入れ掛かりを求めひたすら歩き続けた!今日は4人で出動!それぞれポイントに別れて竿を出す。

私は落ち込み手前の分流へ!小砂利と岩盤が混ざる川幅の狭い場所だ。ここでは小さめではあるものの、いくつか群れを発見できた。竿を出すと左岸側の岩盤の溝に群れが入った途端!カッツーンと良い当たりが。すぐにオトリ交換し顔をあげるとさっきまで岩盤にいた群れが平場に移動していた。ここの群れアユはじっとすること無く移動が早い!目を離さずにいよう!あともう一つ注意すべき点は根掛かりが多発すること。群れアユを見ると、どうしてもハリスを長く出したくなってしまうが、ハリス短めで根掛かりを回避し、ポイントを潰してしまわぬようにしたい。

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元気一杯のオトリアユを放つと直ぐに群れに合流はしてくれたものの、ただただ一緒に泳ぐのみ。暫くすると群れは最初に掛かった岩盤へと向かった。すると秒殺カッツーン!来ました来ました!思ったより良型のアユであった。

ここで私は気づいた!群れを狭い場所や、止まる場所へ追い込まないと掛からないことに。ここから立ち位置を考え、群れを岩盤に追い込む作戦開始である!群れの動きを最小限に抑え、岩盤の溝に留まる時間を増やした。すると一気に掛かるペースが上がった!プチ入れ掛かりもあり、釣果を伸ばすことができた。

分流をある程度釣り、今度は岩盤が一面に広がる本流側へと向きを変え、川のカーブにアユを発見したので少し深さのある岩盤の溝へ追い込む立ち位置に。すると、ひと流し目でズドーン!目印が水中へと引き込まれた!サイコー!タモに収まったアユは今シーズンイチの追星を携えたアユ!本流では背掛かり3連チャンの入れ掛かりもあり大満足の時間となった。群れアユであっても掛かるアユはしっかり追って掛かるものが多く、背掛かりは決して少なくない。

友人たちも平場の群れには手を出さず、岩盤の溝に留まるアユを狙い釣果を伸ばした。栃木、山形と遠くから遠征して来てくれた友人たちが楽しい釣り時間を過ごしてくれたことが何よりだった。アユを発見できても一筋縄ではいかぬ荒川アユ!釣果を伸ばすには足を使うことと、ちょっとした工夫が必要だ。「アユが止まる場所を作る」これがどうやら釣果アップに一番効果的であるようだ。

この下流域では途中大きな群れが出現した。今年の荒川に苦戦する人も多いかも知れないが、アユは確実に身を潜めているぞ!

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メインポイント!狙うは15時過ぎ!

さて、日中大混雑のメインポイント!毎日川に立っていると分かったことがある。混雑解消は15時からということ。そして、日中掛からなかった場所でアユが掛かり出すのも15時頃から。下流を存分に楽しみ、上流へと戻ると、やはり竿を出せるポイントが増えていた。

日中はうんともすんとも言わなかった深みのアユも動き出しているようだ。深さがあるのでアユが動き出さないと中々難しいポイントではあるが、圧倒的にアユの数が多い深場で、アユが苔を喰み出せば入れ掛かりが始まる。夕方の短い時間で釣果を伸ばす人も多かった。流れのある岩盤でもアユの煌めきは増え、チャンスタイムが到来することも多い。反応の無いところでは粘らず、アユの跳ねや、煌めきを見逃さずポイントを選定しよう。

追星クッキリの色づいたアユも増え始め、着実にアユは成長している。今年は釣果を伸ばすのに苦労することも多いが、難しいからこそ考えた釣りを実践でき、勉強になる事が多い。そして何よりも釣果に関わらず、こうしてこの時期にアユ釣りができることが嬉しいことである。

荒川には、見渡せば釣り人の笑顔が溢れている風景が広がっていた。

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施設等情報

□秩父漁業協同組合
住所:秩父市荒川久那4001-1
TEL:0494-22-0460
秩父漁業協同組合メール 秩父漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

「柳大橋オトリ店」
住所:秩父市久那1874
漁期:4月29日6:00~9月1正午
日釣り券3,000円(現場5,000円)年券:14,000円
※簡易トイレ完備・河原大型駐車場完備

「アクセス」関越道花園インターからR140で秩父方面へ向かう。花園インターからオトリ店までは約1時間。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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