北陸新幹線やハピラインふくいが開業後、便利になりましたか?

「不便になった」具体的な内容

「便利になった」「どちらともいえない」具体的な内容

 北陸新幹線福井県内開業後の4月上旬、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)が行った読者アンケートでは、新幹線とハピラインふくいの開業について「不便になった」と答えた人は全体の43.1%で、「便利になった」の11.8%を大幅に上回った。関西・中京方面との敦賀駅での乗り換えに対する不満が大半を占めた。

 新幹線やハピラインとJR在来線との乗り換えの手間に加え、新幹線を利用すると運賃が高くなることなどが挙げられた。ハピラインを使うという人も多く、特急サンダーバード、しらさぎとの接続を良くしてほしいという声や、快速の増便を求める声があった。不便さから「関西とのつながりが弱まるのでは」と危惧する意見もあった。

 「便利になった」「どちらともいえない」を選んだ人からも不満の声は出ていた。

 北陸新幹線は「1本で東京へ行ける」「北関東、東北へのアクセスが改善された」と歓迎する声の一方、鯖江市から嶺南の人からは「東京へのメリットは感じない」という意見もあった。

 福井市の60代男性からは、新幹線とJR在来線やハピラインとの乗り継ぎやネット予約の割引切符などについて「利用の仕方が複雑になってきた。どこまで理解して活用できるか不安」という声が漏れた。

 アンケートは多様な意見を探る目的で、紙面やふく特のLINE(ライン)を通じて4月5~9日に実施。県外16人を含む10~80代の男女450人から回答があった。

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