スコアメイクの要であるパッティング。とくに1メートルの短いパットをカップインさせるコツを、プロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう。

フェースをスクエアに構えることが大切

パー72のうち、スコアの半分はパターです。パターゲームの大きな特徴は、ほんの少しの失敗でもカップを外してしまうので、ミスが目に見える結果につながってしまうことです。

ドライバーショットのように多少ボールを曲げたとしてもフェアウェイにキープできればOKというわけにはいきませんから、パッティングでは細やかなミスも許されないのがメンタル的にもツラいところですよね。

そんなパターでは「1メートルが入らない」という短い距離でのお悩みをたくさんいただきます。1メートルが入らないと、ツラいだけでなくスコアメイクも難しくなってしまいます。

今回はプロが大切にしている確実に1メートルをカップインさせるためのポイントをイラストレッスンで解説していきましょう!

1メートルのパッティングで、ボールを打つということだけに絞れば「構え」が最も大切です。ボールの打ち出される方向は、インパクトでのフェースの向きで決まりますから、正しく構えることができれば90%カップインの成功が決まるといっても過言ではありません。

画像: ボールの打ち出される方向はインパクト時のフェースの向きで決まる。正しいフェースの向きでインパクトするためには、正しく構える必要があるという

ボールの打ち出される方向はインパクト時のフェースの向きで決まる。正しいフェースの向きでインパクトするためには、正しく構える必要があるという

そんな、基本の「構え」では打つ前からフェースを目標方向に対してスクエアに合わせることが大切です。しかし、1メートルが入らない方の多くは、打つ前の構えでフェースの向きが目標方向に定まっていない傾向です。短い距離を外してしまう方は是非、打つ前のフェースの向きを丁寧にチェックしてください。

画像: アドレスの段階で目標方向に対してフェースをスクエアに合わせることが大切だ

アドレスの段階で目標方向に対してフェースをスクエアに合わせることが大切だ

フェースをスクエアに構えることができても、ストローク中にフェースの向きが変わってしまうとボールを狙ったところに打ち出せくなってしまいます。そんな方は、手首の使い過ぎている傾向です。

イラストAのように、ショットと同じように、パッティングでも手首のローテーションを使おうとして、テークバックで左手の甲が上を向いたり、フォロースルーで右手が返ったりしてしまうと、こういった動きに連動してフェースの向きも変わってしまうので手首の使い過ぎには注意が必要です!

画像: イラストA:ショットのように手首を使ってしまうと、フェースをスクエアに保てない。手首の角度を変えない、シンプルなストロークのほうがフェースの向きがブレにくい

イラストA:ショットのように手首を使ってしまうと、フェースをスクエアに保てない。手首の角度を変えない、シンプルなストロークのほうがフェースの向きがブレにくい

手首の角度を変えず、ロックさせたほうがインパクトでフェースの向きがブレにくくなります。シンプルで良いストロークはラインに対してヘッドをまっすぐ引いてまっすぐ出す動きです。

スクエアなストロークを学ぶ練習ドリル。クラブを3本用意してアドレスをチェックしよう!

イラストBのように①カップに対してストレートなラインを選びます。そして②ヘッドが通るスペースを確保してラインと平行にクラブを2本並べます。③足元にもクラブを1本並べて体の向きがスクエアになるように構えてください。

画像: イラストB:カップに対してストレートなラインで、ヘッドの通り道をシャフトで挟むようにクラブを2本平行に並べる。スクエアに構えるため、足元にもクラブを1本平行に置いてストロークしてみよう

イラストB:カップに対してストレートなラインで、ヘッドの通り道をシャフトで挟むようにクラブを2本平行に並べる。スクエアに構えるため、足元にもクラブを1本平行に置いてストロークしてみよう

後は手首をロックさせたまま、ヘッドをまっすぐ引いて、まっすぐ出すストロークをしましょう。

このドリル練習ではスクエアな構えを再認識することで正しい軌道も覚えることができます。ご自宅練習や素振りだけでも効果がありますので、是非お試しください。

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