“フワフワ系男子”松本幸四郎の殺陣に中村ゆり「さすがにかっこよかった」 幸四郎「さすがに?」とツッコミ

スポーツ報知
映画「鬼平犯科帳 血闘」の公開舞台あいさつに登場した(左から)中村ゆり、松本幸四郎

 歌舞伎俳優の松本幸四郎が11日、主演映画「鬼平犯科帳 血闘」(山下智彦監督)の公開記念舞台あいさつに市川染五郎、中村ゆりと登壇した。

 幸四郎が叔父の中村吉右衛門さん(2021年死去、享年77)から受け継ぎ、「鬼の平蔵」こと長谷川平蔵を演じる人気時代劇シリーズの劇場版最新作。公開2日目で満員の客席をうれしそうに眺めた幸四郎は「我々キャストスタッフ一同、一つになって作り上げました。新たな鬼平のスタートを、ぜひ一人でも多くの方に見ていただきたい」と呼びかけた。大阪・寝屋川市出身の中村ゆりは密偵・おまさを熱演。地元・大阪での舞台あいさつとあり「こんなすごい大作をもって、こうして自分の地元大阪に帰ってこれたことにすごい感激しています」と目を細めた。

 撮影時の幸四郎の印象を「フワフワ系男子」と表現した中村。「歌舞伎役者さんて『しっかり俺だぞ』みたいなイメージだったんですけど、全くこっちが緊張しない空気感を与えてくださるから、なんか私もどんどんずうずうしくなって。近所のお兄ちゃんみたいでした」とにっこり。幸四郎は恥ずかしそうにもじもじしつつも、中村について「ステキな方です。天然さのペースが全くブレずに、現場でもずっといたということがすごいと思いました」と絶賛した。

 観客からの殺陣に関する質問に、幸四郎は「一人一人倒していくときに一歩ずつおまさに近づいていく。そういう何か一つ一つ意味のある手だと思い殺陣をさせていただきました。とても綿密に作られているので、気持ち良かったです」と笑顔。中村も「さすがにかっこよかったです!」と褒めるも、幸四郎から「さすがに?」とつっこまれ、「すごくかっこよかったです」と言い直し笑いを誘った。染五郎は刀を抜かず、こん棒を振り回しており「軽すぎると迫力が出ないので、いろいろなタイプを作っていただき、納得のいくものでさせていただきました」と振り返った。

 大阪の印象について幸四郎は、定期的に立つ大阪松竹座の舞台の印象を挙げ「反応がとてもストレート。面白い時は面白いという反応をいただけますし、つまらないときはつまらないという圧を感じます」と、シビアながらもやりがいのある場所とキッパリ。染五郎も昨年初めて大阪松竹座の舞台に立ち「父も言っていたようにストレートに反応してくださるので、それがうれしくもあり、毎日怖くもありました」とほほ笑んだ。

 最後は客席の写真撮影にも応じた3人。幸四郎は「今の時代だからこそ鬼平犯科帳という人間ドラマが必要。ぜひとも多くの方々に見ていただきたいです」と呼びかけた。

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